【安仁屋氏評論】今年はちょっと期待できる 改善してきた投打のバランス

 好調を維持している秋山
 リリーフ陣を支えている矢崎
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 ここまでのレギュラーシーズン、しっかりした戦いで好位置に付けるカープは、阪神、ヤクルト戦などを経て30日からセパ交流戦に突入する。過去17度(2020年は新型コロナにより中止)で勝ち越しはわずかに4度。19年から3連続12位と苦しんできた。ここを乗り切らなければ、優勝は見えてこない。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)が「今年こそ」の願いを込めつつ展望を語った。

  ◇  ◇

 今年に関しては、ちょっと期待できるんじゃないかな。これまでと比べて、投打のバランスが良くなった形で交流戦に入れるでしょう。

 菊池に加え、パ・リーグをよく知る秋山が春先から打線を引っ張ってきたけど、ここに来てマクブルーム、デビッドソンの外国人にも当たりが出始めた。

 チャンスは作っても…、というところから、徐々に得点力が上がっているから楽しみだよね。

 そして何より投手陣。先発を、6人で回せる形ができている上に、リリーフ陣も充実している。ピッチングスタッフというところではパ・リーグのチームに引けを取らないでしょう。

 栗林の離脱もあるけど、矢崎を筆頭に「栗林の分も」という責任感が伝わってくる。これで栗林が復帰すれば相当に力強い投手陣ですよ。

 パ・リーグの打線は悪く言えば、おおざっぱなんだけど、裏返せば威圧感がセ・リーグよりもある。ここで気おされないことが重要。いかに攻めの投球ができるか。

 2018年以降、2勝20敗2分けと非常に分が悪いオリックスとソフトバンクに必死で食い下がって、五分で乗り切る。そして、楽天、日本ハムという下位チームに取りこぼさない。

 その戦いができれば、リーグ優勝が見えて来る。交流戦には勢いを持って臨みたいだけに上位との対戦もある、きょう18日からの、残り10試合のリーグ戦で勝ちを積み重ねたい。この10試合こそが一つのヤマ場とも言えるよね。

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