広島・デビッドソン 元同僚バウアーから一発 「ああいう投手に自分は特に慣れ親しんでいる」

 「DeNA4-1広島」(3日、横浜スタジアム)

 広島はDeNA先発・バウアーの前に7回1得点に抑えられて3連勝を逃した。難敵の右腕から唯一の得点を挙げたのはマット・デビッドソン内野手(32)だ。二回に6号ソロを放ち、メジャー時代に対戦があった2018年以来5年ぶりの安打が本塁打となった。来日初勝利を許したものの打線は7安打を記録。次回対戦につながる内容を示した。

 豪快に振り抜いた打球は失速することなく、敵地のカープファンで埋まる左中間スタンドに突き刺さった。デビッドソンが来日初登板初先発のバウアーから6号ソロ。勝利には直結しなかったが、今後に向けて期待を膨らませる一撃になった。

 二回2死。高め152キロ直球に力負けしなかった。白球はスタンド上段に着弾。4試合ぶりの一発に「ライナー性の低い打球を意識した結果、いい本塁打になった」と納得顔で振り返った。

 両者は2020年、米大リーグのレッズで同僚。デビッドソンがホワイトソックスに所属していた17、18年には対戦があり、通算は10打数2安打で二塁打が1本という内容だった。「ああいう投手に自分は特に慣れ親しんでいる。イメージはあった」とかつての勝負を思い返しながら、日本球界初対決での好結果につなげた。

 四回1死一塁では空振り三振、先頭で迎えた七回は一邪飛に凡退し、3打数1安打。「今日のバウアーは、いい投球をした」と認めつつ「これから対戦を重ねていく中、うちの打線も球筋を見ることで慣れていくと思う」と次回対戦での攻略に腕をまくった。

 打線はバウアーの前に9三振を喫して1得点。一方で7安打を集めて好機もつくった。新井監督は「相手はビッグネーム。初対戦の中で自分たちが受け身にならず、安打が出なくても、いい捉え方をしている打者が結構いた。各打者、内容やアプローチの仕方は良かったと思う」と、攻撃陣の奮闘を敗戦の中での収穫と捉えた。

 3点を追う七回は2死二、三塁で代打・松山が空振り三振。カウント2-2から低めのチェンジアップにバットが空を切った。指揮官は「あのカウントであそこに決められると、打者としては相手が上だった」と脱帽し、「要所要所で投げる球というのは、さすがだなと思った」とメジャー通算83勝を挙げた右腕をたたえた。

 白星こそ献上したが「(次回につながる対戦に)なったと思う」と手応えも示した新井監督。この日の経験値を糧に、次回対戦での難敵攻略へ牙を研ぐ。

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