広島ドラ1斉藤 プロレベル痛感 速球派は「(体)柔らかい」しなやかボディー作る

 広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(18)=苫小牧中央=が30日、2軍スタートとなった春季キャンプで、しなやかさを求めていく考えを示した。この日、合同自主トレを打ち上げた右腕は同期間で他の選手より体全体が硬いと実感。柔軟性を高め、投球全体につなげていくことをテーマを掲げた。

 初めて足を踏み入れた広島での約1カ月は、実り多き時間となった。7日の入寮以降、斉藤は新人合同自主トレに参加。15日からは2年目以降の選手たちとの合同自主トレで体を動かし、プロのレベルを肌で感じた。「体力も少しずつ付いてきているのかなと。キャンプに向けて、良い練習になったと思う」と充実感をにじませた。

 いよいよ2月1日からは初の春季キャンプを迎える。高卒ということもあり、2軍からのスタート。そこでは体全体の柔軟性向上に主眼を置く。「速い球を投げる人たちは(体が)柔らかい人が多い。(自分は)背骨が硬いので、徐々に柔らかくして。そうすればフォームも安定してくると思う」と現状を踏まえた上で、今後の取り組みを語った。

 今月は立ち投げで2度、ブルペン入り。「まだ力で強引に行っている感じもあって、それだと球の質も安定しない」と課題を自覚する。理想のフォームは体全体をしならせ、腕を振る姿。「しならせる感じをイメージして投げているけど、(しなりが)もう少し欲しい」。2月はこれまで以上に自身の体を見つめ、しなやかなボディーを作り上げていく。

 広島以上に寒さが厳しい北海道出身。雪の影響もあり「この時期に、北海道では外で走ったりは絶対にできないし、ブルペンも入らない」と、昨年までとは全く異なる環境を振り返った。

 今年は例年とは違う環境で野球に打ち込むことになる。アピールも必要だが、オーバーペースになり過ぎないよう留意。「今まで、大きなケガは一回もしていない。焦らずやっていくことの方が大事なのかなと、今は思っている」と適度にブレーキを踏みながら汗を流す構えだ。

 1月上旬には新井監督が新人合同自主トレを視察。その際、全員に対して「お母さんに連絡するように」と伝えられた。故郷の母親には先日、電話。寮の部屋にないドライヤーを、送ってくれるという。「焦り過ぎないように。そういうことを心がけて、やっていきたい」と斉藤。着実に一歩ずつ、前に進む。

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