カープ薮田 DeNA康晃流で開幕ローテ ウエート封印!自重トレで球速上げる

 広島・薮田和樹投手(30)が21日、ウエートトレーニングを封印し、自重によるトレーニングだけで球速アップに取り組んでいることを明かした。年始に東京で亜大時代の同期、DeNA・山崎康晃投手(30)と合同トレを行った際にヒントを得たという。“ニュー薮田”になって開幕ローテをつかみ取る。

 DeNA・山崎と過ごしたのはわずか2日だったが、薮田にとってはとても濃密な時間となった。

 「去年、康晃(山崎)は球速がキャリアハイだった。どうやってスピードが上がったのかを聞きました」

 球界を代表するストッパーからの言葉で、目指すところがはっきりと見えた。

 「制球力が人よりない分、スピードでカバーしている。球速が出ないとストライクからボールになる変化球も振ってくれない。ボール先行になってしまう。スピードが必要かなと思いました」

 昨季は直球のMAXが153キロで、平均は146キロだった。そこからの球速アップがカギと見た。

 「今まではウエートトレをやっていたけど、一切やめました。康晃も自重のトレーニングしかしない。強化系はやらずに柔軟とか可動域を広げたり、今あるものを最大限使うことに集中しています」

 ウエートトレによる体の張りを感じずに投げるのは新鮮な感覚だった。投げるボールにも変化を感じている。

 森下が右肘のクリーニング手術、床田が骨折明けと、開幕に間に合うかどうか分からない状況。目指すは開幕ローテ入りだ。「まずは先発に照準を合わせて入っていきたい」。17年には最高勝率のタイトルを獲得した右腕。23年を再ブレークの年にする。

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