カープ新井監督 高津先輩にリベンジ 打倒ヤクルト!現役時代の借りも監督で返す

 12球団監督会議に臨む広島・新井監督=東京都内のホテルⒸNPB/BBM2023
 12球団監督会議に臨むヤクルト・高津監督=東京都内のホテルⒸNPB/BBM2023
 日程確認や野球規則の改正、サスペンデッドなどが論議された12球団監督会議ⒸNPB/BBM2023
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 広島の新井貴浩監督(45)が18日、都内で行われたプロ野球の12球団監督会議に出席し、リーグ2連覇中のヤクルトに対してリベンジへの思いを強くした。同戦は2年連続で負け越しており、主砲・村上にも打ち込まれた。高津監督は広島工の先輩で現役時代の対戦では苦戦。自身としてもチームとしても、今年はやり返す。

 これから始まる真剣勝負を前に、気持ちが高ぶった。他球団の監督たちと顔を合わせて言葉を交わす。初めて参加した、約2時間の会議。新井監督は「初めてなので、先輩方のご意見を拝聴していました」と、意見交換について熱心に耳を傾けていた。

 キャンプインの足音も聞こえてきた1月中旬。他球団に目を向ければ、リーグ2連覇中のヤクルトへの警戒心が自然と強くなる。昨季のヤクルト戦は8勝16敗1分で、一昨年も8勝14敗3分け。2年連続でシーズン負け越しを味わっている。

 指揮官は「なぜ、やられているのか。映像、数値を含めて分析するのは当然だけど、あまりネガティブな方向に引っ張られないようにしたい」と自身のスタンスを示した。

 ヤクルトに負け越した一因は、村上の存在だ。昨季の対戦で打率・340と得意にされ、喫した被本塁打はリーグ最多タイの13本。カープにとってはまさに天敵となっていた。避けて通れない村上対策を、新井監督は打者目線で考察する。

 「打者からすれば、とにかく腕の振りがいい投手が嫌だった。だから、そっちの方で背中を押してあげるのも(自分の)仕事なのかなと。もちろん(データを)頭に入れた上でね」。決して理論先行の投球にはなってほしくない。真剣勝負を繰り広げる中、求めたのは投手としての本能。闘争心を燃やして抑えにいく重要性を浸透させていく。

 ヤクルト・高津監督は広島工の先輩にあたる。現役時代の通算対戦成績は12打数2安打。2本塁打を放ったが、打率・167と手を焼いた相手でもある。立場が監督に変わって迎える監督同士の対決。シーズンでは3月31日からの開幕カード(神宮)でいきなり激突するが、開幕前にもヤクルトと顔を合わせる。

 マツダスタジアムでのオープン戦初戦となる3月11日から2連戦が予定されている。自身にとっての本拠地初采配にもなるが「オープン戦とシーズンは別物だと思っている」と強調した新井監督。今年こそ、積年の“ヤク払い”を実現させる。

 ◆本拠地で借金5 昨季のヤクルト戦は8勝16敗1分け。中でも本拠地マツダスタジアムでは3勝8敗1分けと5つも負け越した。4月27日から6月30日まで、本拠地で1分けを挟んで6連敗。8失点以上が3試合と投手陣が打ち込まれた。村上に許したシーズン13本塁打のうち実に8本塁打がマツダスタジアムだった。

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