トミー・ジョン手術のカープ岡田 球速147キロ記録 来季カムバック賞「目指したい」

 広島・岡田明丈投手(29)が17日、トミー・ジョン手術からの完全復活を誓った。すでに球速も147キロを出し、ブルペンでは最多70球を投げるなど順調に回復。19日にはシート打撃にも登板予定。来年2月のキャンプは初日からブルペン入りし、アピールを見込んでいる。17年に12勝を挙げた右腕はカムバック賞を目標に掲げた。

 大野練習場で見せる岡田の表情は明るかった。「順調に来ています。腕を振るのに怖さが減ってきて楽しい部分も増えてきています」。昨年10月27日に右肘を手術。リハビリを経てここまできた。秋季練習では1クールに1回のブルペン投球。最多70球を投げるなど球数も増やしている。

 当初は10月のフェニックス・リーグで実戦登板の予定だったが、右肘の張りで大事を取って回避。ただ心配はなく19日にはシート打撃に登板予定だ。「ゲームレベルくらいまでにはなっている。ある程度不安なく投げられている」。球速も147キロを記録。本来の投球に近づきつつある。

 「まだ気は抜けない。調子に乗りすぎないように注意しないと。ちょっとずつ自分の球を取り戻せたら。来季は頑張るしかないので。そういうの(カムバック賞)を目指していきたい」

 昨オフには大商大の先輩で同じトミー・ジョン手術から復活を目指したオリックス・近藤に助言を求めた。「最初は投げられないからテニスボールからなんだよって教えてもらって、“しんどいけどやるしかない”と言われました」。近藤は今季日本シリーズでも登板。勇気をもらった。

 この間にはインスタグラムで積極的に発信。「自分だけがしんどい思いをしているわけじゃないと思う。発信しながらちゃんと生きていますと生存確認です(笑)。いただいたコメントのおかげで頑張れたところもありますから」と感謝する。

 17年には12勝を挙げた右腕。再び投げられればチームにとって大きな“補強”だ。カムバック賞へ、来季が待ち遠しい。

 ◆カムバック賞 セ・パ各リーグによる連盟特別表彰で、故障や病気などの不調により長期間の欠場から復帰して再び活躍した選手に贈られる。これまでセでは安仁屋宗八、藤田平、平野恵一(以上阪神)、津田恒実、前田智徳、大竹寛(以上広島)、松坂大輔(中日)らが受賞。パでは門田博光(南海)、村田兆治(ロッテ)、盛田幸妃(近鉄)ら。

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