広島 ドラフト5位・河野佳「男気あふれる投球」 憧れの黒田博樹氏ロード歩む

 鞘師スカウトから帽子を被せてもらう大阪ガス・河野佳(左)=撮影・北村雅宏
 新井監督のサイン入りドラフトパスを手に、ポーズを決める大阪ガス・河野佳(撮影・北村雅宏)
 指名あいさつを終え、会見する大阪ガス・河野佳(撮影・北村雅宏)
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 広島のドラフト5位・河野佳投手(21)=大阪ガス=が8日、西宮市内にある同グラウンドで鞘師スカウトらから指名あいさつを受けた。約30分の会談後、右腕は「やっと実感が湧いてきたというか、プロにいってしっかり頑張っていこうと思います。即戦力として大いに期待していると(言われた)。その期待に応えられるように、開幕1軍目指して頑張っていきたい」と力を込め、入団へ前向きな姿勢を示した。

 10月31日の日本選手権は初戦で敗退。その後の取材でプロ入りへ慎重な姿勢を示していた。それでも「プロにいきたいという思いに迷いはなかった」とキッパリ。続けて「しっかりプロにいって活躍し、会社にも恩返しできたらなと」と前を向いて力を込めた。

 小学5年から広島で暮らし、マツダスタジアムでも試合観戦した経験がある。当時の憧れは黒田博樹投手で、「男気あふれる投球が自分が憧れていたところもある。そういう投手を目指して頑張りたい」と目指す投手像を言葉にした。

 河野は最速151キロの本格派右腕。広陵では18年夏、19年春に甲子園に出場した。19年春の初戦では八戸学院光星を3安打8奪三振無失点で完封。当時、中井監督は試合後、エースについて「(同校OBでカープの)野村の球の強い版。我慢しながらよく投げてくれた」と話していた。

 大阪ガスでは、2年目となる昨季から主戦投手として登板し、21年にベストナイン、最多勝利賞、最優秀防御率賞を獲得した。今年はへんとう炎を患い手術を受けるなどしたこともあり本調子ではなかったが、広島の評価は変わらなかった。

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