広島・遠藤 深刻一発病 セ界最多タイ17発目「めちゃくちゃ悔しい」今季最短KO

 1回、丸(左)に先制2ランを浴びる遠藤(撮影・立川洋一郎)
 1回表に2点を先制され、汗をぬぐいながらベンチへ引き揚げる
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 「広島0-7巨人」(11日、マツダスタジアム)

 外野に向かって伸びていく打球を、ただただ見つめるしかなかった。こみ上げるのは自身への怒りと情けなさ、そして自責の念。額に汗を浮かべた広島・遠藤淳志投手は、奥歯を固くかみしめながらマウンドを降りた。巨人戦は5試合の登板で4敗目。一度も白星を挙げられず「どうしてもやり返したかった。めちゃくちゃ悔しい」と唇をかんだ。

 初回1死一塁で丸に先制の右越え2ラン。二回1死ではウォーカーに左中間へソロを突き刺された。いずれも変化球を痛打され、さらに三回2死一塁からは中田に左中間へ2ランを許した。今季最短の2回2/3でKO。あまりに痛い序盤の5失点となった。

 規定投球回に未到達ながら、この日で被本塁打数は17本。サイスニード(ヤクルト)と並びリーグワーストタイとなった。この事実が“一発病”の深刻さを物語っている。佐々岡監督は「甘めにいっているし、腕がちゃんと振れていない。(巨人は)一番ホームラン打者が多く、甘い球を見逃してくれない」と厳しく指摘した。

 逆転CSを目指す上で痛恨の1敗。「僕がしっかり投げないといけない試合だった。大事な一戦だったので。僕の力不足」と遠藤は悔しさをにじませた。黒星の重みに耐えながら壁を乗り越えて、はい上がるしかない。

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