カープ 10日にもV消滅も逆転CSに光アリ!6得点の打線粘った!

 4回、勝ち越し犠飛を放つ松山(撮影・伊藤笙子)
 4回、レフトへ適時打を放つ上本
 ヤクルトに競り負けた広島ナイン
3枚

 「ヤクルト7-6広島」(9日、神宮球場)

 広島はヤクルトと同じ11安打を放つもあと一歩届かず連敗。3位・阪神とのゲーム差は変わらないが、10日にも4年連続で優勝の可能性が消滅する危機に直面した。ただ収穫は打線の奮起。秋山が発熱などの影響でベンチ入りを外れた中、4番の松山竜平外野手(36)や上本崇司内野手(32)が躍動した。逆転CS進出へ、一丸で白星をつかむ。

 九回2死、一発出れば同点の場面でマクブルームが代打で登場した。最後の願いを託したファンの拍手も増幅する。しかし結果は空振り三振。敵地の熱気とは対照的に、鯉ナインは足早に球場を引き揚げた。

 連敗できょうにも優勝の可能性が消滅する事態。佐々岡監督は「粘りは出たと思う。切り替えて一戦一戦勝つ。そういう気持ちでやるしかない」と必死に前を向いた。指揮官の言葉通り、攻撃陣は意地を示した。

 同点の四回。無死一、三塁で4番に入った松山が初球を左犠飛。さらに1死一、三塁から会沢の三ゴロ間に1点を追加した。なおも2死一、二塁からは上本が左前適時打。一気呵成(かせい)の攻撃で3点を奪い、一時は優位に立った。

 上本は8月31日・阪神戦以来のスタメン。「つないでもらったので死んでも打とうと」と必死の思いを言葉に乗せた。松山も8月30日・同戦以来の4番で打点をマーク。六回先頭では中前打で出塁し「とにかく、結果で応えようと思っただけです」と汗を拭った。

 3点を追う七回は1死二、三塁の好機をつくり、野間の打席で相手の田口が暴投。捕手の中村が大きく投球をはじく間に二走・大盛まで生還し、1点差まで詰め寄った。このあきらめない姿勢こそが、必ず次戦につながっていく。

 この日は秋山がコンディション不良と発熱を訴えベンチを外れた。菊池涼もコンディション不良で欠場と上位打線を形成する2人が不在という窮地だった。それでも上本が四回、村上の飛球をフェンスにぶつかりながら好捕。続く1死二塁では中村の打球を横っ跳びでグラブに収めた。「必死さを出して、絶対捕ってやろうと」。最後まで、闘志を燃やし続けた。

 3位・阪神、5位・巨人がともに敗れたためCS争いの状況は変わらないが、負けられない正念場は続く。「みんなでカバーしようと(思って)やっていた。皆、気持ちも出てたし、またこういう試合ができたらいい」と松山はナインの総意を代弁。必死さの先に白星があると信じ、泥臭く全員で勝ちに行く。

 ◆10日にもV消滅 広島が10日・ヤクルト戦で敗れると優勝する可能性が消滅する。広島が残り11試合に全勝すると72勝68敗3分け、勝率・5142。一方、ヤクルトが残り18試合で全敗しても73勝68敗2分け、勝率・5177となり、広島はヤクルトを上回れない。

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