秋山 1カ月ぶり「不思議な感じ」の復活5号3ラン 自力CSも復活!カープ4連勝

 3回、右越えに先制3ランを放つ秋山(撮影・吉澤敬太)
 ベンチ前でナインとタッチを交わす秋山(撮影・吉澤敬太)
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 「中日2-4広島」(6日、バンテリンドーム)

 広島が連勝を4に伸ばした。三回に秋山翔吾外野手(34)が約1カ月ぶりとなる先制の5号3ラン。8月31日の1軍復帰後、初アーチで復活を印象付けた。チームは4試合連続での完封勝利はならなかったが、巨人が敗れたため自力でのCS進出の可能性が復活。Aクラス入りへ、勝利を積み上げていく。

 一瞬の静寂の後、どよめきと拍手が起こった。秋山が勝利につながる道筋を明るく照らした。ただ、敵地のファンの熱気とは対照的に本人は「きょうのホームランは本当に不思議な感じというか、言葉で表現すると手応えがないんですよ」と率直な思いを明かした。

 三回1死一、二塁で柳から5号3ラン。カウント2-2から真ん中のカットボールを力強く振り抜いた。3球で1-2となり、4球目はファウルにした。直前の1球は内角高めのボール球。「何となく前に飛ばせる球の軌道をイメージする時間をつくれた。厳しいコースの後だったので、振るスペースがあったかなと思います」と冷静に分析した。

 8月7日の阪神戦(マツダ)以来、約1カ月ぶりの一発。体調不良で8月23日から戦列を離れ、スタメンに戻ったのは1日・阪神戦から。復帰後初の一発は価値あるアーチとなった。だが「“たまたま感”がすごいある」と納得はしていない。

 チームを活気付ける快音を放っても、決して結果だけに一喜一憂しない。そこにあるのは「悪くても、試合に出ている以上は何か残さないといけない」というレギュラーとしての使命感。3日のDeNA戦(マツダ)では野手の間にポトリと落ちるラッキーな適時打もあった。

 「打てたのも実力だし、打てなかったのも実力かもしれない。打てたというのは運も絡んでいる。それ(運)を引き寄せるのも自分の日頃の練習や、色んな積み上げだと思っている」。慢心せず、最善を尽くす準備を整える。求めるのは、心からうなずける快音と勝利に結びつく一打。細かな積み重ねを欠かすことなく、グラウンドに立ち続けていく。

 殊勲の一発に佐々岡監督も「あの一発は大きかった。まだまだ本調子ではないかもしれないけど、要所要所で貢献してくれている」と称賛。チームは4連勝で自力でのCS進出の可能性も復活した。「僕らは目の前の試合をやるだけ。出ている限りは頑張りたい」と秋山。Aクラス入りという重い扉を、秋山のバットがこじ開ける。

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