闘病続く北別府学氏が激白 白血病、敗血症、人工透析、数々の病も「完全復活諦めない」

 広島カープの元投手で、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏(65)が、白血病発症後に襲ってくる数々の“病”との闘いを告白した。当面の目標はプロ野球実況解説の現場復帰。「ひとつ乗り越えては次の山がやって来るような状況ですが、絶対に完全復活を諦めません」と語り、解説者としての“再登板”を誓った。

  ◇  ◇

 お陰様で症状はかなりよくなりました。6月末に、ちょっとした感染症から敗血症となり、体がだるくて高熱を出してしまい、入院していました。

 熱に関しては今年に入ってから出たり引いたりが続き、半年間ほど、ずっと調子が悪かったんです。

 3月下旬に開催された「カープレジェンドゲーム」(OB戦)に参加できなかった時には少し落ち込みましたね。

 敗血症で意識が無い状態にまでなったことを思えば、今は快調とまでは言えませんが、投薬と点滴治療などの効果で落ち着いています。

 やっと“通常運転”に戻ることができました。あのまま熱が下がらないと命にかかわるとのことだったので、これについてはひとまず安心です。

 それと、通常とは言っても私のレベルなので、いまだに車いすは手放せませんけどね。なので足腰はまだ弱いままなんです。

 リハビリはやってきてたんですが、体調によって中断することもあるので、まだ足に力が入らない感じ。

 中途半端に自力歩行をして、転んで頭部打撲と骨盤骨折の大ケガをしたことがあったので、もう無理はせず一歩ずつ前に進んでいこうと思っています。少しばかり焦っていたんですね。

 振り返れば、成人T細胞白血病の治療にひと区切りついたのが2年前。造血幹細胞移植をしていたので、それが定着するまで、苦しみを伴うことは覚悟しているつもりです。

 ただ、現在の私はそれとは別の病とも闘っています。

 実は今年に入って腎臓の数値が悪化。なかなか改善されなかったため、この春から人工透析を受けることになり、今はその治療に入ってます。週に3日。最初は強い抵抗感がありましたが、やむを得ませんよね。

 次から次へとね。本当に大変です。でも、私には目標があるんです。それは再びプロ野球の現場に戻り、広島戦の実況放送でテレビ解説の仕事をすること。これをモチベーションに頑張ってきましたから、病床でも野球のテレビ観戦は欠かしていません。

 野球解説を果たしてこその完全復活です。

 私はブログも体調のいい時は更新していますが、「解説復帰を」というコメントに励まされてきました。そのためにも、この苦しい山を乗り越えて参ります。

 カープは秋山翔吾選手を獲得するという大きな補強を行いましたね。まだ感覚が戻っていないように見えるけど、攻撃力がアップするのは間違いなし。守備範囲も広いし、今後の猛反撃に期待しましょう。私もこれから反撃開始です。

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