広島・アンダーソン本拠初黒星  悔やむ牧への被弾「カーブ決まらず不利になった」

 「広島3-4DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 左翼スタンドへ高々と舞い上がる飛球を広島のドリュー・アンダーソン投手(28)は痛恨の表情で見つめるしかなかった。

 同点に追いついた直後の六回1死。牧に対して投じたチェンジアップが甘く入り勝ち越しの本塁打にされた。

 「あそこは悔しい場面になりました。カーブが決まらなかったことが不利になった要因。真っすぐとチェンジアップに頼りながら投げることはできたが失点を重ねてしまった」

 今季6試合で2勝0敗、防御率1・77と得意としてきたマツダスタジアム。この日も快調な立ち上がりを見せ、三回2死までノーヒット。ところが蝦名に初安打を許すとリズムを崩した。桑原には四球で一、二塁から佐野に先制打を許し、なおも一、三塁。ここで磯村が三塁へ悪送球して2点目。さらに牧の右中間突破の二塁打で3点目を失った。

 今季、打線は3点差を逆転したことは一度もなかった。それが秋山の適時打などで追いついた。初めての3点差逆転が見えてきた矢先での一発だった。

 佐々岡監督も「あの回まではと思っていたけどね」と悔やんだ。

 アンダーソンは「次の登板にすべてをぶつけたいと思います」とリベンジを誓っていた。

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