広島・中村奨成の好守が“取り消し”の珍事 万波の左飛がボークで打ち直し 球場騒然

 4回、万波の打球を好捕する中村奨(撮影・立川洋一郎)
 日本ハム打線を相手に力投する先発の床田(撮影・立川洋一郎)
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 「広島-日本ハム」(31日、マツダスタジアム)

 四回表、日本ハムの攻撃で珍しいプレーが起きた。

 1死一塁で打席には5番・万波。広島の先発・床田は1ボールから2球目を投げ、万波の打球は左中間へ。これを左翼・中村奨が懸命の背走でグラブに収める好守を見せ、一塁走者も戻り切れず“併殺打”。場内は大きく盛り上がり、日本ハムの攻撃が終了かと思われた。

 だが、ベンチに戻りかけた広島ナインは再び守備位置へ。佐々岡監督が審判の元へ行き、話し合う場面もあった。審判は「ボークがありましたので走者二塁、打者は打ち直しで試合を再開します」と床田の2球目がボークだったと説明。1死二塁、打者・万波で試合が再開された。

 中村奨の好プレーは“取り消し”。球場は騒然となった。

 その後、万波は遊飛、続く石井は空振り三振で日本ハムは先制ならず、床田も仕切り直してきっちり相手打線を抑えた。

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