「ウエスタン、広島３－４阪神」（３日、由宇球場）

　３月１５日に新型コロナ陽性判定を受けた広島・一岡竜司投手（３１）が、ウエスタンで実戦復帰して１回を１安打無失点に封じた。多くのファンが詰めかけた大型連休中の一戦。「アドレナリンは、かなり出ました」と笑顔で汗を拭った。

　３－４の九回に登板し、先頭の代打・片山は７球目を打たせて中飛。続く高寺を投ゴロに仕留めた。２死から豊田に内野安打を許すも、最後は北條を二ゴロに料理。投げる瞬間に声を上げるほど、気迫あふれる投球でスコアボードに「０」を刻んだ。

　１軍登板機会なしに終わった昨季からの巻き返しへ静かに闘志を燃やす。「立場上、結果を出すしかないので。少ないチャンスをつかめたら」。１軍舞台を目指し、貪欲にアピールを重ねていく。