カープ・森下 自己ワースト8失点&最短2回KO 今季初黒星も「やり返す」
「広島4-10中日」(17日、マツダスタジアム)
広島の森下暢仁投手(24)が2回10安打8失点で今季初黒星を喫した。プロ入り後、自己最短KOで失点もワーストだった。初回に3本の適時打を含む6安打1四球で4失点。二回も流れを断ち切れずに4点を失った。3年目で初めて経験した早期降板。悔しさを糧に次回登板のリベンジにつなげていく。
降板を告げるアナウンスが球場に流れると、森下はグラブやバットを片付けベンチ裏へと続く階段を下りた。表情は変わらないものの、視線を地面に落とした。2回KOは自己最短で8失点もワースト。先発の役割を果たせず悔しさが募った。
「もうほんとにみんな頑張ってる中で、こんな結果を残してしまって。ほんとまた一からというか、いろんなことを見つめ直して、次に同じことやらないようにしたい」
初回1死一、三塁でビシエドに先制の右前打を許した。木下の右前打で2点目を奪われると2死満塁から京田に左前2点適時打を浴びた。初回の4失点はプロ入り後初だった。
立ち直りを目指した二回は鵜飼に左中間席へソロ本塁打を被弾。さらに阿部の打球が遊撃手・小園の前で大きく弾んで左前打になる不運なども重なり再び4失点した。
二回で被安打10。先発全員安打も許した。佐々岡監督は「(相手は)追い込まれるまでに積極的に来ているんでしょうからね。しっかり捉えられていた。今までこういうことはなかった」と振り返った。
中日打線は直球に狙いを定め、逆方向を意識しスイングしてきた。横山投手コーチは直球について「力自体はあった」と分析。一方で「変化球を見せることがなかなかできなかったところで真っすぐ系を狙われた。ちょっと緩急がうまく使えなかったところも原因かなと思う」と話した。直球と変化球は投球の両輪。互いに生かすことが次回登板でリベンジするためのカギになりそうだ。
順当に先発ローテが回れば、中5日で23日のDeNA戦(マツダ)での先発が見込まれる。右腕は「やり返すというか、毎試合そういう気持ちでやってるので。一試合一試合ちゃんと準備してやっていきたいなと思ってます」と力を込めた。
「こういうことはあるわけだから。今度はね。次の登板までに自分をどう見つめ直してやるか。この反省を生かして次にやってくれるでしょう」。指揮官の言葉がチームの思いだ。





