広島・マクブルーム 30歳誕生日に自ら祝福打!頭部死球から復帰戦でマルチ

 6回、生還したマクブルームは、好投する森下に迎えられタッチを交わす(撮影・田中太一) 
 3回、二塁内野安打を放つ(捕手・梅野)=撮影・山口登
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 「阪神1-9広島」(9日、甲子園球場)

 勝利の輪で広島・マクブルームの笑顔が輝いた。13安打9得点した打線にあって2安打1打点だ。頭部死球からの復帰戦。さらにこの日は30歳の誕生日だった。日本で迎えた記念日を最高の形で飾った。

 「特別な日に結果が出たのはもちろんうれしいです」

 三回は先頭で二塁内野安打。この回の3得点への口火を切った。六回1死一、二塁は左翼線を破る適時二塁打だ。「速い高めの球に的を絞っていた」。狙いがズバリとはまった一打だった。

 7日の巨人戦で側頭部に死球を受けて交代。直後のCT検査では頭部打撲と診断された。大事を取って8日・阪神戦を欠場し迎えた一戦。「動いている感じも問題ないし、生きている心地がするよ(笑)」。ジョークを飛ばしており、問題はなさそうだ。

 誕生日を自ら祝う活躍に「特別な一日。方法は分からないけど、(お祝いを)何かしらしたい」と言って目尻を下げた。3月31日・阪神戦以来、3度目のマルチ安打でチームも勝利。今後への活力となった。

 つなぎの攻撃を掲げる打線の中心で存在感を示している。「ここ(日本)で大好きな野球をプレーできてることに喜びを感じている。一日一日、1試合1試合を勝ちに貢献できるようにやっていくだけ」。謙虚な姿勢も頼もしい限りだ。

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