広島は２２日、マツダスタジアムでナイター練習を実施した。自身初の開幕４番が見込まれる広島・松山竜平外野手（３６）は打点にこだわり、開幕ダッシュを決める一翼を担うと意気込んだ。オープン戦は８試合に出場して打率・３１６、１本塁打、３打点。鈴木誠の穴を埋める勝負強い打撃で、チームをけん引する。

　気合の入った表情だった。開幕戦を想定した今年初めてのナイター練習で、松山は広角に鋭い打球を打ち分けた。「本番スイッチ？もう入っています」。１５年目で自身初となる「開幕４番」での出場が濃厚。期するものがある。

　オープン戦は８試合に出場。代打で出場した１試合を除き、７試合で４番を任された。１軍に合流した１１日の日本ハム戦でソロ本塁打を含む２安打１打点。昨季終了後から７～８キロ減量した体はキレている。

　鈴木誠が抜けた。経験もある松山にかかる期待は大きい。「打点を挙げられる打者がいい打者だと思っている。そこはしっかり意識して、打点を多く取れるようにやっていきたい」。勝負強さはチーム屈指。何人もの走者を迎え入れ、４番の責任を果たしていく。

　ＤｅＮＡの開幕投手は東。通算では１７打数７安打、打率・４１２と好相性を誇る。左腕攻略が開幕ダッシュにつながるだけに「しっかり責任感を持って、チームの力になれるように頑張りたい」と力を込めた。

　「本当にこの一年がダメだったら、そろそろ危ないと思う。まだまだ（現役を）続けたいという思いはある。何とかこの一年、またいい一年にしたい」。４番・松山が覚悟を持って打席に立つ。