広島ドラ6・末包「死に物狂い」 1軍生き残りへ8日から阪神2連戦で猛アピだ

 広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=が7日、1軍生き残りへ死に物狂いで結果を出すことを誓った。5日からのオープン戦・西武戦(マツダ)は2試合無安打。開幕1軍入りを果たすには、8日からの阪神2連戦(甲子園)が勝負どころになる。4番候補と期待される男が必死のアピールで望みをつなぐ。

 生き残るためには、グラウンドで答えを出すしかない。現状打開へ、快音を響かせることが求められる立場。末包は8日からの阪神戦に向けて闘志をみなぎらせた。「せっかくチャンスをいただいている。割り切って、どんどん新人らしくいければなと思います」。積極的な姿勢を忘れることなく、打席に向かう。

 オープン戦はここまで全6試合に出場するも打率・130、1本塁打、3打点と苦しんでいる。5日からの西武戦では、2試合で計8打数無安打。悔しさが募った。「打ちにいこうと思っても、少し迷いが出たり悪い流れになっている」と自己分析した。

 11日の日本ハム戦(マツダ)からは、2軍で調整を続ける実績組が1軍に合流する見込み。当落線上の若手選手にとっては、甲子園2連戦が重要なアピール機会になりそうだ。開幕に向けたふるい落としの時期に入り、末包にとっては1打席も無駄にできない。「何としても、死に物狂いで1軍の椅子に座れるようにやっていきたい」と強い決意をにじませた。

 低空飛行の打開策として、阪神戦では気持ちの持ち方を重視する構え。「もっと考え方を楽にして、チャンスで回ってきたらシンプルに『返すぞ』という気持ちでやっていければ」。“シンプル思考”で、好結果につなげる。

 悩める大砲候補へ、朝山打撃コーチも背中を押す。変化球への対応が鍵とし、投手に対し受け身にならない姿勢を求める。「課題は曲がり球、落ち球。新人なので小さくまとまってほしくない。1日1歩でも前進していってほしい」と復調を願う。

 末包は高校時代、高松商では甲子園出場は果たせなかった。憧れの舞台でのプレーに、自然と胸も高鳴ってくる。「今まで外から見てきた球場。いい景色の中でやれると思う」。プロ1年目の踏ん張りどころ。銀傘にこだまする快音を響かせ、開幕1軍への望みをつなぐ。

 ◆末包 昇大(すえかね・しょうた)1996年5月27日生まれ、25歳。香川県出身。188センチ、110キロ。右投げ右打ち。外野手。背番号52。今季推定年俸1000万円。高松商、東洋大、大阪ガスを経て、2021年度ドラフト6位で広島入団。大阪ガス時代は4番を務め、昨夏の日本選手権では打撃賞を獲得し、優勝に貢献した。

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