広島ドラ1・黒原 はい上がる!初シートで“プロの洗礼”大炎上も「学ぶことばかり」

 「広島春季キャンプ」(15日、沖縄)

 広島のドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=が初めてシート打撃に登板。MAX145キロを記録するも、いきなり5連打を食らうなど、打者11人に対して8安打1四球と打ち込まれた。19日には巨人との練習試合(那覇)で対外試合デビューの予定。早期の修正が求められる。

 先頭の宇草から怒濤(どとう)の5連打。快音が響くたびに黒原は顔色をなくしていった。6人目の正随にはストレートの四球を与え、1死も取れないまま、1度目の登板は終了。2回目も打者5人と対戦し、野間、中村奨、韮沢に3連打を浴びて2死しか取れなかった。

 「シュートしたボールが多くて、それが真ん中に集まってしまった。やっぱり中に入って来る甘いボールはプロは見逃してもらえない。しっかり振ってくるなと感じました」

 ストレート中心に投げたとはいえ、MAX145キロの速球を簡単にはじき返された。“プロの洗礼”を浴びたドラ1は、登板後、室内練習場に場所を移して、一人でネットスローを続け投球フォームを確認。そこへ佐々岡監督が足を運びアドバイスを送った。

 指揮官は意図を説明した。「ずっとクイックで投げている。バランスがいいから投げやすくても打者がタイミングを取りやすいんだったら意味がない。どう打ち取るか、崩すかというところ。また明日から課題としてやっていくでしょう」。走者がいなくてもクイック投法を続けるルーキーにフォーム変更をススメた。

 黒原は「打たれてる時はずっと同じような間合いだったので、タイミングを取りやすかったところもあると思う。もっといろいろ変える工夫していければいいなと言っていただきました」と素直に耳を傾けた。

 すでにリリーフでの起用を明言されている左腕。厳しい競争を勝ち抜かなければ1軍のブルペンに残ることはできない。対外試合のデビュー戦となる19日・巨人戦は予定通り。この経験を生かし、アピールしていくことになる。

 「まだ1年目なんで、本当にここからいろいろ学ぶことばかりだと思う。もっと失敗を重ねて成長していければ」

 座右の銘は『ど根性』。やられたらやり返す。打ち込まれた記憶をバネにはい上がるまでだ。

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