広島ドラ6・末包 ピークは2・1じゃない3・25「プロとしてのスタート地点に」

 広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=が15日、“2段階調整”で開幕時に状態をピークに持っていく考えを明かした。キャンプイン、オープン戦開始時と時期を定めて段階を上げ、開幕日に照準を合わせる構え。右の大砲候補は焦らず、着実に歩みを進める。

 中期的な視点で、末包はシーズンに視線を向けた。「(開幕が)プロ野球選手としてのスタート地点。そこに合わせていくのが一番の最終目標です」と今季の開幕日、3月25日に照準を定めた。

 新人として、2月1日からのアピールは欠かせない。1軍スタートが濃厚なキャンプで存在感を示すことに意気込みつつも、過度には焦らない。「段階を、どんどん踏んでいきたい。あくまで開幕時に一番いい状態に持っていければ」。キャンプで段階を上げて、オープン戦の時期でもうひと段階ギアを上げる“2段階調整”でペースアップを図る。

 大阪ガスに在籍していた社会人時代も、7割ほど体を仕上げて2月上旬のキャンプに臨んでいた。十分に助走期間を取って“本番”に備える形は今年も同じ。スイングの強度も「(キャンプ地が)暖かくなって張り切り過ぎるとケガも怖いので、徐々に慣らしていきたい」と冷静さも忘れない。

 この日は大野練習場で合同自主トレ。同期入団の選手の他に、2年目以降の選手たちとも汗を流した。午前中は入寮後初めてマシン打撃も実施。本格的な打撃練習は先月以来とあって、自身の感覚とズレはあったものの「しっかり一日一日やっていくだけ」と明るい表情を見せた。地に足を着けて、大きな上昇カーブを描いていく。

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