カープ島内 来季の開幕ダッシュ宣言 スロースターター返上へ今オフ肩休めず
広島の島内颯太郎投手(25)が29日、来季の開幕ダッシュに意欲を示した。今季は開幕1軍を勝ち取りながらも結果を残せず、4月10日に出場選手登録を抹消された。最終的には51試合に登板し、セットアッパー候補として期待される右腕。これまでの反省を生かし、今オフは肩を休めない調整を続けている。
悔しさが出発点だ。今季は開幕1軍入りを果たしながら、初登板からの3試合中2試合で失点。すぐさま2軍再調整を告げられた。スロースターター返上が目下のテーマ。島内は開幕ダッシュに思いを込めた。
「毎年、春先があまり良くない。何とか修正したい。来季は春から本来の調子で投げないといけない」
課題克服のための準備を着々と進めている。今オフの自主トレで徹底するのは肩を休めないこと。強めのキャッチボールやネットスロー、遠投などで肩の筋力を維持してきた。
昨オフのノースロー調整から方針転換。「肩の筋肉は投げないと落ちてしまう。フォームも覚えていたい」と説明する。今季終盤に感じ取った手応え。継続して腕を振ることで、その感覚を維持したまま春季キャンプに臨む構えだ。
今季は再昇格後から存在感を示した。自己最多の51試合に登板して2敗15ホールド、防御率3・12。終盤には「勝利の方程式」入りを勝ち取った。
来季、3年連続Bクラスから巻き返すチームの懸案事項は、守護神・栗林へつなぐメンバーの構築だ。島内はその候補の1人。最速157キロの直球とフォークを軸にした空振りを奪える投球には大きな期待がかかる。
来季はセットアッパー奪取に加え、2年連続での50試合登板と30ホールドを目指す。「一年間、1軍で活躍したい」。幸先良くスタートを切り、勝利への道を切り開く。




