広島・中村奨 レギュラー奪取へ長打量産 体重増やし力強いスイング習得「1番は振る力」

 広島の中村奨成捕手(22)が28日、来季のレギュラー奪取へ“長打量産計画”を掲げた。4年目の今季は自己最多の39試合に出場し、プロ初本塁打を含む2本塁打を記録。今オフは体重を増やして力強いスイングの習得を目指す。一発長打の魅力を備えた若武者が、バットに磨きをかける。

 1軍で打席を多く積んだ分だけ、冬場の過ごし方が明確になった。求めるのはスイングの力強さ。その一環として中村奨は「しっかり体を作っていかないと勝負にならない。そこは意識しながら」と肉体強化をオフのテーマに掲げた。

 4年目の今季は自己最多の39試合に出場。6月19日のDeNA戦(東京ドーム)で待望のプロ初本塁打を記録した。ただ、快音を響かせた手応えよりも、凡打にレベルアップの必要性を痛感。「振る力を付けないといけない。やっぱり今年の大半を1軍で帯同させてもらって、1軍の選手は振る力のレベルが違う。そこは見習いましたし、一番は振る力かな」と肌で感じた課題と向き合っていく。

 19年オフから肉体強化に取り組んでいる。7月7日のDeNA戦(マツダ)では今永からバックスクリーンへ突き刺し、本拠地初本塁打となる2号ソロ。「少しは筋肉量が付いたかなとは思います。ポンポン放り込めるように」。長距離打者ではないが、一発を打てるのも魅力の一つ。長打力向上にも闘志を燃やした。

 現在の体重は82キロで、来年2月1日のキャンプインまでに約4キロの増量を目指す。「(体重が)多いときの方が打球も飛んでいた実感もある。速い真っすぐを打ち返さないと話にならない」。1軍投手との力勝負に勝つためにも、パワーアップは欠かせない。

 チームでも俊足の部類。増量によって体のキレが低下することが懸念されるが「まだ(増やしても)いけるんじゃないかなと思った」という感覚が昨オフからあり、スピードを失うことなく、マッスル化を図る。

 本職は捕手ながら、今季は外野での出場が増えた。鈴木誠のメジャー移籍が実現すれば、外野のレギュラー枠が一つ空席となるだけに、そこを奪う気持ちも強い。「こぢんまりするより、荒々しく打ちにいく。そのためにもバットを振ってパワーを付けないと」。来季で5年目。鍛えに鍛え、激しい競争を勝ち抜く準備を整える。

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