広島 2人目新助っ投ターリー獲得!セットアッパー候補最速156キロ長身左腕
広島は9日、新外国人選手としてニック・ターリー投手(32)=前ホワイトソックス傘下3A=の獲得を発表した。契約金は約1100万円、年俸は約7300万円プラス出来高。背番号は未定。最速156キロの本格派左腕でチームはセットアッパーとしての活躍を期待している。広島の助っ人獲得は3人目となり、今オフの外国人選手補強を終えた。
今季、浮かび上がった懸案事項解消への期待が高まる。チームはセットアッパー候補としてターリーの獲得に踏み切った。最速156キロを誇るパワーピッチャーが、守護神・栗林へ「勝利のバトン」をつないでいく。
「カープおよび、広島のみなさまのためにプレーできる機会をいただけて興奮しています!シーズンが始まることを待ちきれません。応援をよろしくお願いします」。助っ人は球団広報を通じて力強く意気込みを語った。
身長193センチ、104キロの大型左腕。2020年にパイレーツで25試合に登板するなどメジャーでは通算2シーズンで35試合に投げた。今季、メジャー登板はないものの、マイナーで43試合に投げ1勝4敗5セーブ、防御率5・02を記録した。
勝負どころで三振を奪えるのが魅力だ。今季は43イニングで60奪三振を記録した。ブレーキの効いたカーブでタイミングをずらせるのが、その要因。緩急剛柔を使い分ける投球術にも期待は膨らむ。
シュールストロム駐米スカウトが視察した試合で「見た瞬間にインパクトがあったと言っていた」と松田一宏オーナー代行。10月にFAになったことを受け、球団は交渉を開始。同オーナー代行は「中継ぎの中では第一候補。すぐに(取りに)行こうと(なった)」と獲得に至った背景を明かした。
今季4位に終わったチームは「勝利の方程式」に課題を残した。リードした場面での七、八回に登板する投手を固められなかった。来季の巻き返しを目指す上で、栗林につなぐ形の再構築は必至だ。
佐々岡監督は「(球団から)後ろを期待できると言われた。栗林の前ができる投手というか、見て見ないとわからないですけど、期待はしたい」と力を込めた。
助っ人の加入は塹江やケムナ、島内らの若鯉の刺激にもなり、チーム内に激しい競争を生み出すだろう。強固な救援陣の存在があれば、終盤での逆転劇にも結びつく。ターリーが逆襲Vの使者となる。




