田中広輔 カープ秋季練習の最年長、若手と汗「自分の課題つぶしていく」
力強く振り抜いた。坂倉と臨んだランチ特打で、田中広が鋭い打球を放つ。打撃練習の最後にはロングティー。広島の秋季練習参加メンバーで最年長の32歳が、初日から精力的に汗を流した。
「今季、全く良い数字を残せていない。来年に向けて、少しでも自分の課題をつぶしていけるようにしたい」。重点的に取り組むのは打撃の改善だ。10月に参加した「みやざきフェニックス・リーグ」では東出2軍打撃コーチらに助言を求めた。
「第三者の目で見たズレとかがやっぱりあって、それを元に戻そうと」。体の向きや開きなどを好調時の形にしている真っ最中で、同リーグ終盤には7試合試合連続安打を記録。少しずつ光が差し込んでいる。
悔しい1年だった。開幕戦を「1番・遊撃」で迎えながら打撃状態は上向かない。6月上旬からベンチスタートが増え、小園に定位置を奪われ、10月2日には出場選手登録を抹消された。出場は入団8年目で最少の81試合で、打率は・206だった。
秋季練習ではクールごとに紅白戦が予定されている。「まずはけがをしないように。その中で自分のパフォーマンスを発揮できるようにしたい」。若鯉に負けない存在感を示すことから、逆襲が始まる。



