広島・小園、猛打賞で望みつないだ!92年・前田以来の高卒3年目打率3割へ

 「広島4-1ヤクルト」(29日、マツダスタジアム)

 望みをつなぐ打球が右中間を抜けた。六回無死。二塁へ到達した広島・小園は、ほっと胸をなで下ろす。4打数3安打で打率・294。今季11度目の猛打賞で、打率3割への道をつないでみせた。

 初回1死一塁は中前打。四回無死は右翼席へ同点ソロを放った。「自分のスイングができた」。新人だった19年の4本塁打を上回り、自己最多となる5号。最多勝を狙って先発した九里に勇気と力を与えた。

 後半戦を前に掲げた目標は、初の規定打席到達と打率3割だった。高卒3年目以内で打率3割をクリアすれば、球団では1992年の前田智徳以来、29年ぶりになる。

 夏場には15打席連続無安打があった。それでも調子の波を最小限にとどめ、遊撃の定位置を離さなかった。「打撃を考えた。映像を見ながらとか、投手の配球だったりとか。工夫したりとかいろいろ、頑張ってました」。自分自身と向き合い、苦しんだ分だけ成長曲線が伸びた。

 残り1試合。11月1日のヤクルト戦で4打数4安打なら“大台”に手が届く。「全部打てるように。3割を目指して頑張ります」。グラウンドで今季の集大成を発揮するだけ。小園が神宮で快挙を成し遂げてみせる。

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