広島の新1、2番に注目 石原慶幸氏「試合を動かすきっかけを作ってくれている」

5回、中前へ勝ち越し適時打を放つ小園(撮影・立川洋一郎)
 左前打を放つ宇草(10月13日撮影)
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 「広島5-3DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 広島がDeNA3連戦を2勝1敗と勝ち越した。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は「1番・宇草、2番・小園」に注目。この1、2番コンビが固定されて以降、チームは7勝2敗と好調だ。

  ◇  ◇

 今季、安打は出るものの、なかなか点が取れないという課題を抱えていた広島打線だが、ここに来てつながりが出てきて非常にいい形で機能している。

 その原動力となっているのが宇草、小園の1、2番コンビだ。相手バッテリーや野手に目に見えないプレッシャーを与え、試合を動かすきっかけを作ってくれている。実際に2人の活躍によってチャンスが拡大し、得点力も上がっている。

 同点の五回に象徴的なシーンがあった。2死一塁から宇草が二盗を決め、続く小園の中前打で勝ち越しに成功。さらに一走・小園の足を警戒するバッテリーのミス(捕手山本の二塁悪送球)によってチャンスが広がり、西川の中前打でこの回2点目を奪った。

 また、六回にはこんなシーンも見られた。1死二、三塁で代打・松山の二ゴロに三走・菊池涼が好スタートを切って生還した。これもカープが得意としてきた機動力野球だ。相手にジワジワとダメージを与えていく野球でもあるが、こういう野球ができるようになってきたのも、この1、2番コンビがチーム全体にいい影響を与えているからだと思う。

 まだまだ2人は試合を通していろんなことを学んでいる最中ではあるが、そういう中でもいい働きができているのは試合に臨む準備と心構えができているからだ。残り試合も少なくなってきたが、最後まで積極的な姿勢を持ち続けて、チームの勝利に貢献していってほしい。

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