広島・大瀬良「彼がいたから今の僕がある」同郷で同学年、戦力外今村への思い語る

笑顔で守備練習に汗を流す(左から)松山、鈴木誠、大瀬良、今村=2019年10月9日撮影
球団から戦力外通告を受け涙ぐみながら話をする広島・今村猛=マツダスタジアム
6回を終え、笑顔でベンチに戻る大瀬良。2失点で9勝目を挙げた=マツダ
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 「広島5-3DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手が6回6安打2失点(自責点1)で9勝目を手にした。2年ぶりの2桁10勝に王手をかけた。

 粘りの投球だった。四、六回に失点しても傷口を最少に止めた。「最低限の仕事はできた」。会沢のリードを受け、さまざまな球種を投げ的を絞らせなかったのが、要因だった。

 惜別の白星。この日、戦力外を通告された選手が発表された。同じ長崎出身の同学年で切磋琢磨(せっさたくま)してきた今村の名前があった。「特別な思いが、彼にはある」。だからこそ、この日はどうしても勝ちたかった。

 大瀬良も15年はチーム事情により中継ぎに配置転換された。毎日、登板へ向けて準備をする救援陣のすごさを、身をもって感じ取った。「本当にすごいな、かっこいいなって思いながら時間を共有させてもらいました」

 中学3年で今村の存在を知ってから右腕に追い付き、追い越すことが目標になった。導かれるように、同じカープのユニホームを着たのも不思議な縁を感じ取った。

 「彼がきょうまで残してきた功績は、まだまだ、僕には到底及ばない。これからも彼の背中を追いかけていきたい。彼がいたから今の僕がある」。大瀬良は、真っすぐと前を見つめて言葉を紡いだ。

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