広島・小園 プロ初5安打 2ラン&3打点大暴れ 鯉打線14安打9点快勝

 5回、2ランを放ち満面の笑みでナインとタッチをかわす小園(撮影・高石航平)
 
 9回、この日5本目の安打となる適時打を放つ小園
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 「DeNA2-9広島」(24日、横浜スタジアム)

 広島の小園海斗内野手(21)が2号2ランを含むプロ初の5安打と大暴れした。きょう25日の試合で4打席立てば、自身初の規定打席に到達する高卒3年目が安打を量産し、目標に掲げている3割到達を目指していく。チームは若武者の活躍もあり、14安打9得点と大勝。連敗を2で止めた。

 打ち出の小づちのようにヒットを量産した。一度打ち出したら勢いはとどまることを知らない。プロ初の5安打の固め打ちでチームの勝利に貢献した小園はヒーローインタビューで「最高です!」と喜びの声を上げた。

 初回に遊撃への内野安打。三回には1死二塁から右前打を放ち、好機を演出した。五回無死一塁では追い込まれながらも宮国の直球を力強く振り抜いた。

 「しっかりと反応ができたので、入ったかなと思いました」。確かな感触から横浜の夜空に放たれた打球は右翼席上段へ着弾。7月14日の中日戦以来となる久々の一発は貴重な追加点となった。「秘密です」とポーズの意図は明かさなかったが、カメラの前に立ち、両手で「T」サインを作って笑顔を見せた。

 佐々岡監督は「好不調がありながら、今日なんかも落ちかけたところで戻してくるのは、しっかり練習している証拠。あの一発も大きかった」と称えた。

 チームは直近6試合全て2得点以下。深刻な得点力不足に陥っており、走者を出してもなかなかホームが遠かった。だが、この日はこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように打線が奮起した。

 三回1死一、三塁から西川の二ゴロの間に1点を奪い、23イニングぶりとなる得点を挙げると2死一、二塁から坂倉が右中間へ勝ち越しの2点適時二塁打。終盤にも得点を重ね、14安打の猛攻で大勝した。「本当にまず1点を取れば、乗って行けるのかなと。打線というのはなかなか難しいなという感じもする」と指揮官は、安心とまでいかないながらも、つながりを見せた打撃陣を評価した。

 8度目の猛打賞を記録。七、九回にも安打を放ち、3打点と暴れまくった小園。あと4打席立てば、自身初の規定打席に到達する。「誰もが目標にすることだと思いますし、そこをしっかりと勝ち取れるようにこれからもやっていきたい」と意欲を示した。

 現在、打率は・284をマーク。「3割以上、頑張ります」と力を込めた若武者がヒットを量産し、目標達成へまい進していく。

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