広島・中村奨成、外野手でもレベルUP!出場機会増へ守備力強化「アピールするしか」

 広島の中村奨成捕手(22)が25日、マツダスタジアムで行われた1軍の全体練習に合流した。20日からウエスタン・ソフトバンク3連戦に出場していたが、1軍のエキシビションマッチで外野守備経験を積ませる方針。後半戦は捕手に軸足を置きつつも、外野手としてグラウンドに立つ機会が増えそうだ。

 丁寧に捕球する姿が印象的だった。この日から再合流した中村奨は、長野や西川らとノックの打球を追った。後半戦は外野手として出場機会が増える見込みで、足の運びや打球判断などを入念に確認した。

 「まだまだ、ひよっこ。守れるようになったというのを見せて後半、スタメンで使っていただけるようにアピールするしかない」

 前半戦終了後は2軍に合流。20日からウエスタン・ソフトバンク3連戦に出場していた。27日の日本ハム戦からエキシビションマッチが始まるが、佐々岡監督は「ナイターでの(外野)守備の不安を無くさせるため」と説明する。

 会沢の故障を受け、捕手は坂倉と石原を中心に起用された。中村奨はプロ初安打や初本塁打を放つなど打撃面で光るものがあったが、外野守備に不安がありスタメン出場は増えなかった。

 外野手として9試合に出場し2失策を記録。「打った瞬間、頭が浮く癖がある」と自己分析する。日差しと照明では明るさも打球の見え方も違う。経験を積むことで課題克服を目指している。

 捕手を基本としながらも、優先するのは試合に出場することだ。「出られるところで勝負したいと覚悟を決めた。決めた以上は捕手だろうが外野だろうが腹をくくってやる」。その言葉には、熱い思いがこもっていた。

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