広島・小園 遊撃レギュラー死守へ 超積極打法で好球必打

 広島の小園海斗内野手(20)がレギュラーの死守を誓った。4月22日のヤクルト戦(マツダ)で今季初昇格を果たすとそこから12試合連続「8番・遊撃」でスタメン出場している。打率・314と好調を維持する高卒3年目が積極打法を心掛けながら定位置をつかみ取る。

 黙々とバットを振っている。小園が毎試合結果を残し、レギュラーを守り抜くことを掲げた。「いろいろ経験させてもらっている。遊撃のポジションを取りにきている。その強い気持ちが結果につながっている。頑張りたい」と意欲を示した。

 日に日に存在感が増している。4月22日のヤクルト戦で今季初昇格すると初打席でいきなり初タイムリー。5月5日の巨人戦ではプロ初の三塁打を放った。ここまで12試合連続スタメン出場。4試合連続安打中で打率は・314と勢いに乗っている。「1試合に1本は打ちたい。安打を積み重ねていければいい」と力を込めた。

 レギュラー奪取へ絶好の機会が訪れている。正遊撃手の田中広が打率・173と不振に陥り、他に対抗馬もいない状況だ。主力がいない中で活躍を見せれば、スタメン定着への道はおのずと開けてくるはずだ。

 その目標に向かって現在は積極果敢な打撃を磨いている。「チャンスボールは初球や2球目が多い。そこをしっかりと捉えられるように集中したい。一球が大事なので、後悔しないように積極的にいきたい」と好球必打を心掛けている。

 また、8番打者としてつなぎの姿勢を見せながらチーム打撃も意識する。「しっかり塁に出てつなげて、投手にバントをさせてあげられたら。状況を見て点を稼いでいければ、チームの勝ちにつながると思う」と自己犠牲もいとわない構えだ。

 ライバルからの刺激も受け、がぜんやる気がみなぎっている。U-18日本代表でチームメートだった中日の根尾は4日のDeNA戦でプロ1号の満塁本塁打を放った。「すごいですね。負けてられない。僕はホームランバッターではないですが、1軍の舞台でできたらいい」。8日から対戦する同級生に対抗心を燃やした。

 「もっと打っていけるようにしたい」。昨季はわずか3試合の出場にとどまった。勝負の3年目。悔しさを力に変えて日々まい進していく。

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