広島・龍馬が負傷交代 阪神・大山と交錯 鯉に暗雲…連勝ストップ首位陥落

 8回、一塁付近で大山と交錯し、苦痛に顔を歪める西川(撮影・飯室逸平)
 肩を担がれてベンチへ下がる西川(63)。左端は佐々岡監督
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 「広島3-6阪神」(1日、マツダスタジアム)

 鯉に暗雲が立ちこめた。広島・西川龍馬外野手(26)が八回の攻撃で負傷交代した。2死一、三塁の場面で三ゴロとなり、一塁へ駆け込む際に相手の一塁手と交錯。右膝を押さえて倒れ込み、両肩を抱えられてベンチに退いた。交代後はアイシング治療を施し、病院には行かず患部の経過を見る。チームは今季初の同一カード3連勝を狙った一戦に敗れ、一夜で首位から陥落した。

 西川は一塁ベース付近で、表情をゆがめながら倒れ込んだ。4点を追う八回、2死一、三塁から第4打席で三ゴロを放ち、全力疾走で駆け込んだ際に一塁手・大山と交錯。マツダスタジアムに悲鳴とどよめきが交錯する中、右膝を押さえて倒れ込んだまま動けなかった。

 全力プレーがあまりにも不運なアクシデントを招いた。西川の三ゴロを捕球した阪神・山本の送球がややホーム寄りにそれた。そこに体を伸ばしていった大山と全力疾走の西川が正面衝突。何とか起き上がったものの、自力で歩くことができず、両肩を支えられながらベンチへ退いた。

 交代後は病院には行かずアイシング治療を受け、蔦木トレーナーは「(病院に)行く予定は、今のところない。明日(2日)の状態を見て」と話すにとどめた。横浜遠征には帯同する予定で、今後については状態を見て判断される方針だが…先行きは不透明だ。

 試合後は報道陣の問いかけに「大丈夫」と話し、右足をかばいながら自力でタクシーに乗り込んだ西川。昨年11月に右足首を手術し、2軍スタートのキャンプで順調にリハビリを重ねた。3月26日の開幕戦では初回にセ・リーグ最速となる先制の1号2ランを放ったチーム屈指の好打者。開幕前には「とにかく1年間、ケガなく戦えたらいいですね」とシーズンを完走することを誓っていた。

 今季初の同一カード3連勝を目指したこの日は、相手先発・秋山に手を焼いた。昨季6試合で0勝4敗だった難敵に、この日も五回まで一人の走者も出せない完全投球で封じられた。ようやく六回に先頭・クロンが左前打を放って初安打。七回に2死二、三塁から堂林が4試合ぶりとなる2点適時打を左前に放って意地を見せた。

 13日から敵地で阪神3連戦が組まれており、再び秋山と対決する可能性は高い。迎打撃コーチは「低めを丁寧に投げられた。(次回は各打者に)背中を押せることを言いたい」とリベンジに燃えた。

 チームは反撃及ばず一日で首位から陥落。そこに暗い影を落とす西川の負傷交代。今はただ、軽症であることを祈るしかない。

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