広島・大瀬良3年連続開幕星つかむ!V奪還&日本一へ初陣!北別府氏以来の快挙へ

 プロ野球が26日にセ、パ両リーグともに開幕する。3年連続3度目の開幕投手を務める広島・大瀬良大地投手(29)は開幕戦の白星発進を誓った。過去2年はいずれも勝利投手。3年連続なら1982年から84年の北別府学以来、球団2人目の快挙。ファンとチームの思いを背負い、偉大な記録に肩を並べる。

 気持ちを高ぶらせながら、初陣への決意をにじませた。3年連続となる大役。寄せられた期待は裏切らない。大瀬良は「チームもファンの皆さんもそうですし、色んな思いを持って開幕戦に臨むと思うので、その思いを全て背負ってマウンドに立ちたい。その中で最高のピッチングができるように」と口元を引き締めた。

 昨年9月に右肘を手術。昨季後半に離脱し、不完全燃焼のシーズンを味わった。キャンプは2軍スタートとなったが、順調に段階を経て、2月下旬に1軍合流。今年の実戦では計18イニング連続無失点と、術後を感じさせない圧巻の投球を披露し続けた。状態は万全。満を持して本拠地のマウンドに上がる。

 過去2年はともに開幕戦で勝利投手に輝いた。昨年は9回4安打1失点の完投で、プロ初本塁打も記録。攻守で躍動した姿が印象的だった。3年連続開幕戦勝利なら、球団では1982年から84年の北別府学以来となる最長タイとなる。

 「とにかくチームが勝つことを一番に考えて投げたい。その結果として、そういう形になればいいなと思いますけど、とにかくチームが勝つことを最優先に考えてやりたい」と過度に意識せず、勝利だけを求めて腕を振る姿勢を示す。

 中日戦は昨年2試合に登板して1勝0敗。「足を使える選手が多いし、一発を打てる選手も多い。非常に難しい相手ではあるが、何とか1点でも少なく、良いリズムを攻撃に持っていけるように」との青写真を描く。就任1年目に続いてチームの船出を託す佐々岡監督は「思い切ってオープン戦(での投球)をそのまま出してくれれば、チームを上位に導いてくれる」と全幅の信頼を寄せた。

 手術を経験し、周囲に助けられたことを実感した右腕。次は自分が恩を返す番だ。「活躍することで、支えてくれた皆さんに恩返しができればいい。チームとしてはリーグ優勝、日本一に向けて頑張っていきたい」。覇権奪回の先陣を切るエースは、感謝の思いを胸に特別な舞台に上がる。

 ◆開幕戦連勝記録 大瀬良が3年連続で開幕戦勝利を挙げれば、球団タイで1982~84年の北別府学以来。北別府は82年=9回無失点、83年=9回5失点、84年=9回2失点で82年の完封を含む3年連続完投勝利だった。また、プロ野球最長の開幕戦勝利投手は山田久志(阪急)が75~79年で記録した5年連続。

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