安仁屋宗八氏が指摘…遠藤の2軍行きは佐々岡監督からのお灸「もっとしっかり」

 「オープン戦、広島0-2日本ハム」(14日、マツダスタジアム)

 オープン戦を視察した本紙評論家の安仁屋宗八氏(76)は、2軍降格となった遠藤にエールを送った。

  ◇  ◇

 九里は四回に中田に一発を浴びたが、これはカーブが甘く入った失投。初回の対戦では内角へのシュートでバットをへし折っており、九里の持ち味が出たいい投球だった。

 全体的には無理に三振を取りにいかず、打たせて取る投球を心掛けていた。変化球もいろいろ試していたが、どの球種でもカウントを稼げて、いいイメージで投げられていた。

 遠藤も決して悪い投球ではなかった。直球のスピードは140キロ前後だったが、球にキレがあったし、打たせて取る投球もできていた。ただ、最後の回に1失点。試合後は2軍行きとなったが、これは「最後まで集中力を切らさず投げるように。もっとしっかりしなさい」という佐々岡監督からのお灸だと思う。開幕ローテに入ってほしい投手だけに、気を引き締めて再調整してきてほしい。

 打線は低調だった。鈴木誠と堂林が欠場。クロンも内容は良くなかった。ここまでホームランを2本打っているが、安定感がなく現状では中軸では使えない。打ちにいく時に右ヒジが上がり、そのあとアッパースイングで振るため、体がぎっこんばっこんしている感じがする。技術的な修正が必要だろう。

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