広島・クロン マツダでも魅せる「ビッグドライブ」 ゴルフもプロ並みの腕前!?

 今年は新型コロナウイルスの影響で無観客スタートとなったプロ野球のキャンプ。デイリースポーツでは、球場で観戦できない読者に代わり、最前線の今をお届けする『プロ野球番記者ワイドEYE』(随時掲載)を企画。広島からは新外国人のケビン・クロン内野手(28)=前ダイヤモンドバックス=を取り上げる。野球選手でなければプロゴルファーになっていたという新助っ人が、最長350ヤード超のパワフルスイングで長打を量産する。

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 青い瞳に金髪ヘアのクロンが、今季の攻撃陣のカギを握っている。「自分の打撃でチームを勝たすことができればいい」。日本の野球に対応するために感覚を磨く日々。折り返しを過ぎたキャンプには充実感がある。

 キャンプ序盤のランチ特打では、14年改築のコザしんきんスタジアムでは初となる推定飛距離150メートルの場外弾を放ち、周囲を感嘆させた。

 朝山打撃コーチは「下半身のことしか言っていない。外国人選手では珍しい」と明かす。対外試合は2試合連続無安打。それでもクロンは「そこに対しては気にするところじゃない。試合から6カ月以上離れている。下半身が正しい動きをしていれば、腕も正しい方向に動いてくれる」と焦りはない。

 スポーツ好きを公言するパワフルガイは特にゴルフが好きだ。野球をやっていなければ「ゴルフ選手になりたかった」とにっこり。さらに「スポーツマンじゃなければ、経営者とか投資家にもなりたかった」とちゃめっ気たっぷりに話した。

 プロ並みのベストスコア73は「昔うまかった時だよ」と謙遜しつつ、最長飛距離は350ヤードを超える。野球につながることは?との問いには「別物だからね」としながら「体幹の強さでスイングすることは似ている」と打撃に生きる部分があるともいう。

 好きな選手にはタイガー・ウッズの名を挙げた。「誰もが知っている。タイガー並みは無理だけど、上げていきたいね」と日本で活躍し、知名度アップを目指している。

 向上心を常に持ち続けることがモットーだ。「野球であろうと学ぶことが好きなんだ。本をたくさん読むし、知らないことを調べるのが好き。人と話すこともそう。一言で言えば好奇心かな」。広島には多くのプロスポーツチームがあり「サンフレッチェのサッカーを見に行きたい」と目を輝かせた。

 チームは3番・鈴木誠、4番・クロンの打順を候補の一つとしている。ゴルフ仕込みのパワフルなスイングでアーチを描き、白星をもたらしていく。

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