広島・佐々岡監督 リリーフ強化へ「新しい力必要」 先発組から抜てきも
広島の佐々岡真司監督(53)が31日、1軍キャンプを張る沖縄入り後取材に応じ、中継ぎ陣の再整備をテーマに挙げた。守護神やセットアッパーなど「勝利の方程式」メンバーの再構築はチームの最懸案事項。リリーフの適性があると判断すれば、先発組からの抜てきも視野に入れ、強固な救援陣を作り上げていく。
確実に白星をつかみ取ることがV奪還には欠かせない。佐々岡監督は今キャンプでのテーマとして「リリーフ陣の強化」と力を込めた。昨季の逆転負けは20試合を数え、救援陣の防御率はリーグワーストの4・64。守護神を筆頭に勝ちパターンの再構築は急務だけに、競争開始のゴングを鳴らした。
「昨年結果を残した選手は手探りのところもある。新しい力も必要になってくるだろう。競争になる」
昨年台頭した塹江やケムナ、島内ら若手にはさらなるアピールを求める。2軍スタートの中崎や今村、一岡ら3連覇に貢献した実績組の奮起も期待を寄せる。さらに指揮官の頭の中にあるのが先発組からの抜てきだ。
「先発がダメだからとか6番手から外れたからではなく、適正があればリリーフに回すことも考える」。キャンプ2日目には、若鯉はフリー打撃に登板。第3クールからは紅白戦も予定。特徴を見極め、適材適所に配置していく。
抑え候補筆頭のフランスアは25日に来日したものの、新型コロナウイルスの陽性反応が出た影響で出遅れた。新外国人のネバラスカスとバードは新規入国停止を受け来日時期は未定だ。「チャンスをどうものにするか」。今いる選手の奮起を促しチーム力アップを目指す。





