広島ドラ1・栗林 出世部屋に入寮!マエケン、大瀬良、森下ら過ごした104号室

 入寮した104号室から手を振る栗林(撮影・立川洋一郎)
 佐々岡監督からプレゼントされたドラフト会議のパスを持参
 入寮して自身の札を手にする
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 広島の新人7選手が8日、廿日市市の大野寮に入寮した。ドラフト1位・栗林良吏投手(24)=トヨタ自動車=は、初心に立ち戻るという意味を込め、佐々岡監督のサインが入った昨年のドラフト会議入場パスを持参。部屋は前田健(現ツインズ)、大瀬良、森下らが過ごした104号室に決まった。即戦力右腕が“出世部屋”からサクセスロードを歩んでいく。

 節目の朝、辺り一面にはうっすらと雪が残っていた。いよいよ幕が開けるプロ生活。いてつく寒さとは対照的に、栗林は熱い闘志を胸に秘めて大野寮の門をくぐった。

 「これからプロ野球選手として、しっかりやっていかないと、という気持ちを持ちました」。勝負の世界に身を投じる右腕は、己を奮い立たせる物を持参した。

 それは、昨年の指名あいさつ時に佐々岡監督から贈られたドラフト会議の入場パス。「自分の原点。ここからプロ野球選手としての道が始まった。初心と捉えて持って来ました」。自らのスタート地点を重んじる殊勝な姿勢が頼もしい。

 唯一無二の代物に「モチベーション下がった時にこれを見て、もう一回やり直すというつもりでやっていきたいと思います」とうなずいた。夢だったプロ野球選手になった感動は忘れていない。壁に直面した際には初心に立ち戻り、1年目を戦い抜いていく。

 大野寮で割り当てられた部屋は、104号室。日米通算150勝・前田健、エース・大瀬良、昨季の新人王・森下らが過ごした“出世部屋”だ。

 「初めて知った。お部屋まで縁起のいいところをいただいたのは、本当にうれしいこと。期待を裏切らないよう頑張りたいなと思います」と背筋を伸ばした。他には職場の先輩からもらった、球団OB・黒田博樹氏の著書なども持参した。

 単身での入寮。しばらく離れて生活する妻・沙耶さんには「こっち(広島)に来た時、1軍の選手としていられるように頑張って」とエールも受けた。

 年末年始はキャッチボールを行わず、心身を充電。今月の調整期間で、春季キャンプから万全の状態で投げられる状態に仕上げていく構えだ。

 9日からは新人合同自主トレが始まる。「この自主トレとキャンプは自分の中で本当に大事。一日一日を無駄にしないようにやっていきたい」。強い決意とともに、明るい未来を描いていく。

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