広島・森下 踏ん張る 4度目対戦のヤクルト 2度の満塁機で無得点

 1回、中山から空振り三振を奪い、気合の表情を見せる森下(撮影・立川洋一郎)
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 「広島-ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 おそるべきルーキーの力投に、ヤクルト打線がきりきり舞いだ。2度の満塁機で、いずれも無得点。4度目の対戦でも、森下攻略の糸口を見つけられなかなかった。

 またしても同じ相手にやられるのか。3点を追う六回に球場の雰囲気が変わる。1死走者なしから、山田哲が右前打を放ち、村上は四球を選んだ。ここで青木との勝負となったが、森下の直球が足に当たり転倒。死球で満塁となった。

 ここで高津監督は左の代打・宮本を起用。ファウルで粘りながらフルカウントまで勝負はもつれた。森下は何度も、何度も首を振り、最後にカットボールを選択。これに宮本のバットは空を切り、2死満塁になった。

 さらに続く昨日4打点の西浦に、森下はストレート勝負を挑んでくる。この日最速の153キロの直球を投じられ、3球三振、最後は手が出ず見逃し三振で無得点に終わった。

 今季、森下にはやられたい放題で、3度の対戦で2敗。いまだ攻略できていない。初回にも無死満塁の好機を作っていたが、村上、青木、中山が好機を生かせず、無得点に。不安定な立ち上がりだった森下を勢いづけてしまった。森下は6回無失点で降板し、広島は2番手にケムナが登板している。

 ヤクルトのスアレスも5回3失点と、粘り強く踏ん張ったが、味方の援護なく、降板した。

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