広島ドラ1森下6勝!初の中5日なんの鯉投の柱だ 大瀬良不在も頼もし勝ち頭

 「広島2-1ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 やっぱり頼りになるルーキーだ!広島は接戦を制してヤクルトに逃げ切り勝ち。5カードぶりにカード勝ち越しを決めた。勝利の立役者はプロ入り初めて中5日で先発したドラフト1位・森下暢仁投手(23)=明大=。7回5安打1失点で、奪った三振は7個。109球の力投で、チームトップの6勝目を挙げた。

 腹の底からこみ上げてきた感情を、森下は白球に込めた。七回2死一塁で打席には代打・雄平。直球も変化球もバットに当てられたが、強い気持ちと集中力は途切れない。「逆転だけは、絶対にダメだと」。最後は11球目、150キロ直球を内角寄りにズバッと決めて見逃し三振。スタンドからは大きな拍手が注がれ、右腕は心地よさそうにベンチに向かった。

 与えられた環境で結果を示すのが、プロとしての使命。プロ初の中5日となったが、全く関係なかった。初回2死から一、二塁のピンチを招くも、塩見を150キロの直球で二ゴロに料理。二回から五回まではヤクルト打線を2安打に封じた。今季初対戦のツバメ打線に対し「全球種、腕を振って投げることができた。真っすぐとカットボールだけにならず、そこが良かった」

 狙い球を絞らせない投球で、奪った三振は7個。六回、先頭の坂口に同点ソロを浴びたが、傷口は最小限に食い止めた。七回に味方が勝ち越しに成功。力投が報われ「最高な先輩たちです!」とお立ち台では喜びを言葉に乗せた。頼もしい先輩に支えられる森下だが、同級生の存在も力になっている。

 明大時代、同じ東京六大学のリーグ戦でしのぎを削った立大出身の田中誠也。大学でのリーグ戦通算勝利数は森下が15勝で、田中が17勝。田中は今春、大阪ガスに就職し、8日に行われた都市対抗野球近畿地区2次予選に公式戦初登板した。

 「たまに連絡を取っている。そんな詳しく野球のことは話さないので…」と控え目に笑うが「(田中)誠也は誠也なりに、頑張っていると思います」。多くを語らずとも、新たな舞台で活躍する同期の存在が刺激になっている。

 大瀬良、K・ジョンソンが戦列を離れている中、中5日で送り出した佐々岡監督は「こういう状況なので、頑張ってもらうと、本人と話しながら決めた。ルーキーにそうやって託すのは厳しいところもあるが、期待している選手なので」と好投を評価した。チームトップの6勝目を挙げた背番号18がフル回転でチームを支えていく。

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