広島・松山、鯉の打点王 最下位脱出先制V打!誠也に並んだ41打点

 「広島5-1ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)

 広島が連敗を止めて最下位から脱出。5位に浮上した。0-0で迎えた二回、無死一塁。松山竜平外野手(34)が先制となる左中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。これで4試合連続打点となり、鈴木誠に並ぶチームトップタイ41打点。鯉のアンパンマンが勢いに乗ってきた。

 先制となる一打を放ち、松山は二塁ベース上でパンパンと小さく拍手をして喜びを表現した。

 0-0の二回。先頭の鈴木誠が左前打で出塁。無死一塁からヤクルトの先発・石川が投じた2球目の真ん中高め134キロ直球をはじき返した。快音を響かせて飛んだ打球は左中間フェンスを直撃する適時二塁打となった。

 「とにかく甘い球を引っ張って一発で仕留めようと思っていた。誠也(鈴木誠)もよく走ってくれていいバッティングができた」と表情を緩ませた。佐々岡監督も「先制は大きかった。誠也の後だし、5番は重要。いい形だった」とたたえた。

 これで4試合連続打点。鈴木誠に並ぶチームトップタイの41打点とした。「バットも振れている。対投手に入ることができているし、打つ球も間違っていない。状態はいいと思う」と確かな手応えをつかんでいる。

 ちょっとした創意工夫が自身の好調を後押ししている。日によってグリップの位置やフォームを若干変更。投手とのタイミングをしっかりと合わせられるように試行錯誤を続け、それが今はうまくはまっているのだという。「いいトップの位置やいい振り方がある。いろんな投手に合わせてやっている」と意図を明かした。

 チームは引き分けを挟んでの連敗を3で止め、最下位から脱出した。しかし、投手陣の台所事情は厳しく、借金8を抱える。ここから一気に上昇気流に乗せていくには、クリーンアップを中心とした打線の奮闘が必要不可欠だ。

 以前から打点へのこだわりを口にする松山は「誠也も塁に出てくれているし、つないでくれているので、かえしてあげようという気持ち。つないでくれたチャンスはかえさないといけない。クリーンアップが打って得点しないと勝てない」と5番としての責任感をにじませた。勢いに乗る鯉のアンパンマンが、打撃でチームを引っ張っていく。

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