広島・誠也V弾 負けられない一戦、重い空気吹き飛ばす2戦連発初回11号2ラン

 「巨人2-9広島」(2日、東京ドーム)

 蓄積していたモヤモヤを、バットで豪快に爆発させた。首位・巨人に2連敗で迎えた3戦目。負けられない一戦で広島に主導権を引き寄せたのは、頼れる男・鈴木誠也外野手(25)の先制パンチだった。

 初回2死一塁。カウント1-1から、巨人先発・桜井の甘く入った145キロ直球を逃さず、鋭く振り抜いた。打球はそのまま左中間スタンドに飛び込む11号の先制2ラン。自身にとって今季初となる2試合連発で、結果的にこれが決勝点となった。主砲は球団を通じて「いい先制点になって、良かったです」と振り返った。快音にも決して浮かれないあたりが、主砲らしい。

 前日の試合後はベンチで、しばらくグラウンドを見つめていた。昨年まで主砲の姿を間近で見ていた東出2軍打撃コーチは「次に立つ打席で『打ちたい』と考えているはず」と人一倍、負けず嫌いな一面を語っていた。

 好結果を誇らず、凡打を悔やみ、即座にバットでやり返す。自分を律し、高い理想を求めるからこそ、チームを救う価値ある一発を放つことができる。

 佐々岡監督は「嫌な流れの中で先制することができた。4番が打って勢いが付いた」と重かった空気を吹き飛ばした一発をたたえた。真夏の反攻を期す8月戦線。その中心で、背番号1が輝きを放つ。

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