広島・遠藤プロ初先発5回3失点 収穫と課題…佐々岡監督「次に期待できる」
「巨人5-5広島」(25日、東京ドーム)
収穫も課題もあったプロ初先発。広島・遠藤淳志投手(21)は直球の手応えを感じながら、1球の失投で白星が消える怖さを痛感した。5回98球を投げ、6安打3失点。かけがえのない経験値を手にしたマウンドだ。
「初先発ということもあり、緊張しました。初回を抑えることができたので、二回以降は修正できたと思う」
打席に亀井を迎え、先発としての1球目は外角145キロのボール。指先の感覚が乱れ、四球を与えた。それでも坂本、丸、岡本に攻めの姿勢を貫く。無失点でこの回を終えた。
暗転したのは、2-1で勝利投手の権利がかかった五回だった。四球で1死一塁として坂本と対戦。スライダーを左中間席へ運ばれた。「勝負所で高めに浮いてしまったことやホームランの前の四球が反省点」。大事な場面を守り切る難しさを身を持って体感した。
21歳の若鯉は、最後の最後に開幕ローテを勝ち取った。「五回のホームランはもったいなかった。でも次に期待できる内容だった」と佐々岡監督。思い切り腕を振り抜く姿と球筋に、首脳陣は無限の可能性を感じている。
「ストライクゾーンで勝負することと、とにかく低めを意識して投げることが課題」と遠藤。ドキドキのプロ初先発を次回登板に生かす。