広島・鈴木誠 全員野球でV奪還「みんなが一人ではない」一致団結強調

 広島の鈴木誠也外野手(25)が17日、マツダスタジアムでの全体練習に参加し、V奪還を目指していくことを誓った。優勝のためにチーム全体の連帯感の大切さを説いた鯉の主砲。全員野球を意識しながら、120試合を全力で戦い抜いていく覚悟を示した。

 表情から緊張感が伝わる。3カ月遅れの開幕を間近に控え、「しっかりやろうという気持ちです」と鈴木誠は気を引き締めた。

 公式戦も当面は無観客。「集中力が切れたときに上げるのが難しい。歓声がある中でしかやっていなかった。いざ(応援が)なくなって寂しいなという思いが強い」と残念がった。

 昨季は打率・335を記録して首位打者と最高出塁率の2冠に輝く活躍を見せたが、チームは4位に終わり、リーグ4連覇の夢はついえた。

 一体感を大切にしながらV奪回を掲げるチームにとって、主砲の活躍は必要不可欠だ。しかし「野球は9人だけでなく、いろんな選手が一体となって戦う団体スポーツ。一人が打ったから勝てるとか、一人が目立ったから勝てるというものではない。みんなが一人ではないという意識でやっていければ」と一致団結を強調した。

 この日はフリー打撃で44スイング中5本の柵越えを放つなど快音を響かせた。「CSもないですし、優勝したものが日本シリーズに行くので、まずはそこを目指してやる。とにかく集中を切らさずにやっていきたい」。主砲が今季もバットで鯉党を沸かす。

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