胃がんと闘った広島・赤松コーチ 若鯉へ熱いメッセージ 練習環境がある現状に感謝を

 若手選手に熱いメッセージを送った赤松コーチ(左、右は森笠コーチ)=撮影・北村雅宏
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 広島・赤松真人2軍外野守備走塁コーチ(37)が29日、廿日市市の大野練習場で取材に応じ、若鯉へ熱いメッセージを送った。2軍は現在、1軍と同様に1勤1休で分割練習を行っている。練習環境がある現状に感謝しながら、2時間半の練習時間を、実戦を意識して取り組むことが大事と強調した。

 西日を浴びた赤松2軍外野守備走塁コーチの言葉は、自然と熱を帯びた。時間など限定的でも、大野練習場を使って練習できる環境がある。高い意識を持って汗を流せるかによって、成長曲線が変わると言い切った。

 「この状況をありがたいと思わないといけない。その中で試合を意識しながら練習できるかが大事になる」

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が全国に発令されて以降、2軍は寮生組と通い組が1勤1休ペースで練習する。首脳陣も分かれており、赤松コーチは寮生組の午後を担当する。

 練習時間は2時間半で、室内でできることは限られている。それでもマシン打撃では、タイミングを変えたり立ち位置を変えて内角球にしてみたり…。明確な目的意識を持つことで、試合を想定した打ち込みが可能だ。同コーチも「それが大事」と力を込める。

 感染防止を徹底しながらの1勤1休練習は原則、5月6日までの緊急事態宣言発令期間とされている。ただ、宣言期間が延長される可能性が高くなってきた。また今後、広島で感染が拡大すれば、練習形態は変わってくるかもしれない。

 この日の練習中、赤松コーチは3年目の永井にふと問いかけた。「大学で野球を続けている同級生はどうしているの?」。返答は「寮を出なくちゃいけないし、実家近くの公園で素振りをしたりとかしていると言っていた」だった。

 状況こそ違えど、自身はかつて胃がんと闘い、グラウンドに立てない時期を経験した。野球が仕事のプロと大学生では立場が違う。それでも永井の話を聞いたことで、まとまった練習ができるこの期間を、有意義なものにしてほしいとの思いを強くした。自身は休日に、動画サイトで他球団選手の盗塁場面や、陸上やアメフト選手の走り方を見て野球に通じることはないかと勉強中だ。

 若鯉には、この期間の重要性を説いている。「あの時やっておけば、と思うようではダメ。そこで差が出るんだから」。成長を願うだけに、最後の言葉にも力がこもった。

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