安部 拙守取り返す汚名返上弾 令和でも強い!マツダ7連勝 G倒で4位浮上

 「広島6-3巨人」(3日、マツダスタジアム)

 広島が令和初のマツダスタジアムで勝ち、本拠地7連勝だ。3-0の七回に2失策が絡んで一時同点とされたが、同点の八回に西川が決勝の左犠飛。代走・曽根も好走塁で存在感を示し、直後に安部が価値ある2号2ランを放って打線全体でミスを取り返した。2連勝で借金を2に減らし、4位に浮上した。

 一度流れが相手に傾きかけたが、広島らしい積極走塁で決勝点をもぎ取った。3-3の八回1死一、三塁。西川が「かえすつもりで、それだけのつもりで打席に入った」と田原の直球を左翼方向へ打ち上げた。浅い飛球だったが、代走の曽根がスタート。左翼からの送球もそれ、喉から手が出るほど欲しい1点を奪い取った。

 「(三塁コーチの)広瀬コーチに『浅くてもいくぞ』と言われていた。少々浅くてもかえれる自信があったので良かった」。曽根は試合後、安どの表情を浮かべる。広瀬外野守備走塁コーチも「勝負をかけました。(左翼の重信も)捕球優先だったので」と、肩の強さなども含めた総合的な判断だったと説明。加えて「曽根の足です」と役割を果たした若鯉を称えた。

 なおも2死三塁で、安部が勝利を一気に手繰り寄せた。高木の2球目、143キロ直球を振り抜き、右中間へ運ぶ2号2ラン。安部にとっては、取り返した一撃でもあった。

 3-0の七回。無死一塁で、小林の二ゴロを捕球した菊池涼が二塁悪送球でピンチを広げた。1点を失い無死一、三塁となると、坂本勇の三ゴロを今度は安部がトンネルして2点目を失った。2失策がこの回3失点につながっただけに、「(エラーの後も)使ってもらったので。頑張ります」と安部。悔しさを力に変えた。

 一度守備でほころんだ試合を打線全体で取り返し、もぎ取った勝利。今季30試合でチーム29失策とあって、緒方監督は「投手が粘ってやってくれているところで、流れが向こうに行ったのは反省」。それでも「エラーした安部が最後意地を見せてくれたし、同点に追いつかれながらも八回に粘り強い攻撃でまた点を取ることができたのでね」と評価した。

 2連勝で借金は2。マツダスタジアムでは7連勝となった。「連戦が続くので、また明日しっかりやりたい」と指揮官は手綱を引き締めた。首位・巨人とのカード初戦で奪った価値ある1勝を、今後につなげないわけにはいかない。

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