小園あるぞ鯉19年ぶり高卒新人開幕1軍 高ヘッド示唆…OP戦残り11戦結果残せ

 広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=の開幕1軍入りが現実的になってきたことが11日、わかった。高信二ヘッドコーチ(51)が可能性を示唆した。春季キャンプ、そして実戦で結果を出している黄金新人。12日の日本ハム戦からオープン戦は残り11試合。結果を残し続ければ、球団では19年ぶりの高卒新人開幕1軍が見えてくる。

 開幕まで3週間を切った。シーズンを見据えたチーム戦術や選手起用が増えてくる中で、小園の動向にも注目が集まっている。スタメン出場させ多くの実戦経験を得ることを目的にするならば、15日開幕のウエスタン・リーグから2軍に合流させることもできる。だが首脳陣は別のプランを描いている。

 この日の練習後、高ヘッドコーチは「当分、見る」とウエスタンが開幕しても1軍帯同させる方針を明かし、「ここに来て、いろんな選択肢が出てきている。少しでも1軍の空気に触れさせた方が良いのではないかとも思う。個人的には開幕1軍も選択肢の一つ」と話した。

 短期間で大きな成長曲線を描いてきた。春季キャンプの守備やフリー練習では、他の1軍選手と比較しても見劣りしないプレー。さらに実戦でも結果を残し、当初は日南だけだった1軍キャンプ帯同を沖縄まで延長させた。さらに3月のオープン戦でも目を見張るものを見せている。

 オープン戦はここまで5試合すべて途中出場ながら、11打数5安打で打率・455。3日の西武戦では右越えソロを放ちパンチ力を見せつけた。空振り三振と二ゴロに終わり、オープン戦の連続安打が「4」で止まった9日のDeNA戦でも内容には収穫があった。

 オープン戦は残り11試合。この日、マツダスタジアムで行われた全体練習に野手は19人が参加した。1軍登録枠は29人。開幕直後は登板しない先発投手をメンバーに入れないことが多く、登録枠に余裕ができる。もちろん小園には、これまでと同様のアピールが求められるが、開幕1軍入りを果たせば、球団では2000年の苫米地鉄人以来となる高卒新人の開幕1軍になる。

 12日の日本ハム戦の先発はローテの一角を担うマルティネスが、翌13日は開幕投手が内定してる上沢が先発する。中継ぎ陣も本番モード。守護神を狙う石川直、勝ちパターンのハンコックや鍵谷が登板予定だが、夢の切符をつかむためには結果を出すしかない。

 「打席に立たせてもらえることに感謝しかない。経験を無駄にせずやっていきたい」。小園は気持ちを引き締めて前を向いた。1試合1試合、全力でグラウンドに立つ先に、開幕1軍が待っている。

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