大瀬良 2年連続凱旋登板 地元長崎で初の開幕投手引き寄せる
広島の大瀬良大地投手(27)が1日、マツダスタジアムでの全体練習に参加。地元長崎での凱旋登板で、自身初となる開幕投手の座を引き寄せると誓った。3日に長崎で行われる西武とのオープン戦に先発予定。4回、または60~70球をメドにマウンドに上がる。大役を任されるためには、首脳陣の信頼を厚くする必要がある。2年連続となる地元登板で、内容と結果を残す意気込みだ。
自身初となる開幕投手をつかみ取るための戦いが、いよいよ本格化する。大瀬良にとって3月最初の先発は3日の西武戦だ。舞台は高校時代の思い出がつまった長崎ビッグNスタジアム(長崎県営野球場)。2年連続での凱旋登板でもあるだけに、燃えないはずはなかった。
「内容と結果が伴わなければ(首脳陣は)開幕投手を任せることが不安だと思う。選ばれるように良い投球を見せたい。地元の方には、元気な姿を見てもらって大瀬良と今村、そしてカープを応援しようと思ってもらいたいですね」
長崎日大の1年時、秋季大会で公式戦初登板を果たしたのが同球場だ。昨年はプロとなり初めてマウンドに上がり、3回6安打3失点。高校時代のデビュー戦も中継ぎ登板して4点を奪われた記憶があるだけに「悪いイメージを拭い去れなかった」と苦笑い。今年はスコアボードに「0」を並べ、成長した姿を示す意気込みだ。
この日はマツダスタジアムでの全体練習に参加し、ブルペンで44球を投げた。昨季は登板3日前に最後の投球練習が通例だったが「去年と違う体であることは間違いない。(今年の体に合った調整法を)試している段階ですね」。最大限のパフォーマンスを出すためには。新たな準備の仕方も模索している。
対外試合初先発となった前回登板のオープン戦、2月24日のDeNA戦(宜野湾)では3回6安打3失点。追い込んでからの投球や左打者の内角への制球に苦しんだ。「そういったところも次は改善したい」。シーズン開幕まで登板機会は4試合。前回登板で出た課題を、一つ一つ確実にクリアしていくことを自身に課している。
長崎はきょうも雨だった♪3日の天気予報は思わしくない。「雨男にはなりたくない。これで晴れてくれたらいいなぁ」。報道陣が用意した、てるてる坊主に目や口を描きながらつぶやいた。巨人との開幕戦を見据え、重ねるオープン戦登板。その一球一球が「3・29」のマウンドにつながっている。




