新井、さよならはまだまだ先だ 7日、レギュラーシーズン最終戦

 今季限りで現役引退する広島・新井貴浩内野手(41)が6日、マツダスタジアムで全体練習に参加した。7日・DeNA戦(マツダ)がレギュラーシーズン最終戦となるが、ベテランは自然体。悲願の日本一まで別れのあいさつは封印し、17日から始まるファイナルSへ視線を向けた。

 レギュラーシーズン最終戦を翌日に控えても、新井はいつもと変わらず泰然自若の姿勢を貫いた。台風25号の影響で強風が吹き荒れる中、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で最終調整。力強い言葉と快音で、感傷ムードを吹き飛ばした。

 「まだ先に大事な戦いがあるから。レギュラーシーズン最終戦という感慨は全くない。とにかく明日、しっかり集中して、準備して臨むけど、その先しか頭にない」

 マツダスタジアムで7日に行われるDeNA戦が“ラストゲーム”となる。先発は広島工の後輩左腕・石田。9月15日・中日戦以来となるスタメンの可能性もあるが、視線は早くも17日から始まるCSファイナルSへ向いていた。

 9月5日に今季限りでの現役引退を表明。悲願の日本一まで残り試合のすべてが「引退試合」となった。神宮球場、東京ドームでの試合前にはヤクルト・宮本ヘッドコーチや巨人・上原らから惜別の花束を受け取った。「心から感謝しています」と頭を下げたが、広島のファンへの別れのあいさつはまだまだ先だ。

 CSファイナルSへ「この10日間をどう過ごしていこうかと考えている」と新井。まさかのCS敗退を喫した昨季の二の舞いはゴメンだ。うれし涙を流すまで“不動心”で突っ走る。

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