ジョンソン CSへ不安一掃 7回0封で11勝目 イライラ封印!将も評価
「広島1-0阪神」(2日、マツダスタジアム)
自身のレギュラーシーズン最終登板を最高の形で締めくくった。広島のクリス・ジョンソン投手が持ち味を存分に発揮し、7回6安打無失点の好投。2年ぶりに規定投球回をクリアし、11勝目を挙げた。
「制球良くすべての球種を投げられた。野手がしっかり守ってくれて、最後に大きなホームランが出た。ストライク先行でいい投球内容だったと思う」
自身3連敗と精彩を欠いていたが、本来の姿を取り戻した。初回を三者凡退で立ち上がると、その後もスコアボードに0を並べ続け、丸の決勝ソロを呼び込んだ。
この夜はメンタルが充実していた。0-0の六回。2死から植田に左前へ不運な安打と二盗を許すと、福留にも二塁内野安打を打たれたが、悪癖のイライラは封印した。続く大山をきっちり右飛に仕留め、「単調にならず、緩急を使って投げていた。いい形で終われたんじゃないかな」と緒方監督からも評価された。
沢村賞左腕の意地がある。規定投球回について感想を求められると「到達したことは良かったが、自分が欲していたイニングではない。もっと多くのイニングを投げないといけない。満足していない」と語気を強めた。
CSファイナルSまで2週間強。昨季は第3戦に先発し、5回1失点で黒星を喫した。雪辱を果たし、日本一フラッグを持ち帰る。



