野村 どうした…7勝目 三たび足踏み お得意の神宮で青木に痛恨被弾
「ヤクルト5-6広島」(31日、神宮球場)
表情をゆがめ、打球の行方を目で追った。1-1の七回、2死一、三塁。広島の先発・野村祐輔投手が3番青木にこの日3安打目となる一発を被弾。打線が同点に追いついた直後に痛恨の勝ち越し3ランを浴びた。
「勝負にいった球だった。あのカウントにしたのが悪い。(調子は)悪くなかった。いい方だったんですが」
試合後は悔しさを押し殺して振り返った。激痛に耐えて粘投を続けていたが、七回に落とし穴が待っていた。1死から中村に中前打を打たれ、犠打と坂口の二塁内野安打で一、三塁。あと1死でチェンジだったが…。踏ん張りきれず、2ボールから投じたツーシームを完璧に捉えられた。
前回8月24日中日戦(マツダ)は6回8安打4失点で3敗目。試合後は「申し訳ない」と繰り返し、リベンジを誓った。登板前日には「チームが勝てるように、先発の仕事をしたい」と、並々ならぬ決意を示していた。
責任感も胸にマウンドに立っていた。前日までにフランスアと一岡が3連投。この日は別メニュー調整で登板予定がないことも「頭に入っていました」。初回、右太ももに打球を受けたがすぐさまマウンドへ。1イニングでも長く投げると、心に決めていた。
チームが逆転勝ちを収め、黒星は吹き飛んだ。調子自体は決して悪くない。次回こそ、7勝目をつかむ。


