飯田4年目の覚醒!ギータも斬った カープ4連敗も光が差した

 「ソフトバンク8-0広島」(15日、ヤフオクドーム)

 広島の飯田哲矢投手(27)が、今季初登板でまぶしい光を放った。六回から登板し、3者連続三振を含む5三振を奪うなど、2回無安打無失点。チームは左の救援投手の確立が課題だけに、今後に期待を抱かせた。チームは今季2度目の4連敗で、2位・巨人とのゲーム差は4に縮まった。

 ワンチャンスを確実にものにした。今季初登板で、飯田がズラリと並ぶソフトバンクの強打者を完璧に封じ込んだ。低めを丁寧に突き、圧巻の5奪三振。5人の左打者を封じて、首脳陣にその存在を猛烈に印象づけた。

 「サイド(横手投げ)に変えて、左バッターを打ち取ることをずっと練習してきた。やってきたことを出すだけだと思ってマウンドに上がりました」

 0-7の六回に出番が来た。川瀬をチェンジアップで空振り三振に仕留めると、高田は直球で空振り三振。上林もストライクを先行させ、カットボールで二ゴロに打ち取った。

 七回はさらにギアを上げた。中村晃から主軸へとつながる打線に対して気後れすることなく左腕を振る。中村晃、松田を連続三振に斬ると、柳田は3球勝負。最後は高めの直球で空を切らせ、3者連続三振で任務を終えた。

 左打者の外角、右打者でいう膝元へ確実に投げ込んだ。「いろんな球種でカウントが取れて、三振を奪う道筋ができた。左打者を完璧に抑えられた」とはリードした磯村。生命線となる制球力の安定感に目尻を下げた。

 14日のオリックス戦で左腕の中村恭が3失点。その日の夜に1軍再招集を告げられた。1日のロッテ戦で今季初めて出場選手登録されたものの、登板なしで翌2日に抹消。「見返してやりたい」。闘志を燃やしていた。

 昨秋に不退転の決意で横手投げに変更した。自身に求められるのは、左打者を確実に仕留める投球。体重移動や腰の使い方など、これまでとは全く違った動きに悪戦苦闘しながら体に染み込ませてきた。半年以上が経過し、今は自信を持ってマウンドに上がれる。

 チームは左の救援投手の確立が長年の懸案事項。飯田が結果を残し続けてブルペン陣の一角を担えば、投手起用に幅ができる。「(信頼を)積み上げていくには時間がかかる。1日1日を大事にして、アピールを続けていきたい」。表情を引き締め、前を向いた。春季キャンプ、オープン戦でも1軍参加はなし。ようやくつかんだチャンスは手放さない。

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